任天堂・君島社長、18年度のスイッチ販売目標は「年間2000万台以上」


 

家庭用ゲーム機「Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)」の今期の販売目標を、当初の1000万台から1400万台へと引き上げた任天堂。来期はさらに普及を加速させる考えで、年間2000万台以上を目指します。

任天堂、来期のスイッチ販売は2000万台以上

京都新聞の取材に応じた任天堂の君島達己社長は、ニンテンドースイッチの2019年3月期の年間販売数量について「2000万台以上にはしたい」とコメント。目標を上方修正した今期をさらに上回るペースで普及させたい考えを明らかにしました。

3月の発売開始以来、世界的に高い人気が続いているスイッチ。当初1000万台だった年度の販売目標を、10月には1400万台へ上方修正。生産量が増加しながら、なお品薄が続いていました。

国内では12月に入って出荷量が大幅に増え、ようやく店頭在庫がある状態をちらほら見かけるようになりました。クリスマス週(12月18〜24日週)の週間売上は、約27万台。同時期の据置型ハード売上としては、2006年の Wii に迫る勢いを見せています。君島社長によると、スイッチの普及速度は、国によってはすでに「Wii を上回るペース」になっています。累計1億台を超える世界的ヒットを記録し、任天堂史上最も普及した据置ハードを超えられるか注目されます。

任天堂ハードが単一で年間2000万台を上回るのは、任天堂の全盛期だった Wii / ニンテンドーDS 時代にさかのぼります。据置機の Wii は、ピーク時の2009年3月期に2595万台、翌2010年3月期に2053万台を販売しました。

ソフトを長く楽しめるよう、DLCを充実させる方針

また記事の中で君島社長は、ハードをについてだけでなく、ソフトについても少し言及。ソフトを長く楽しめるよう、ダウンロードコンテンツを充実させる方針を明らかにしています。

発売中の任天堂タイトルでは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『ARMS』『スプラトゥーン2』『ゼノブレイド2』で追加のダウンロードコンテンツが配信。このうち、『ゼルダの伝説 BotW』と『ARMS』に関しては、この12月でコンテンツ追加が終了しています(ARMS は今後もバランス調整等は実施予定)。

DLCを充実させる方針だということで、『ゼルダの伝説 BotW』や『ゼノブレイド2』型の「エキスパンション・パス」や、『ARMS』『スプラトゥーン2』型の継続的なアップデートのような追加コンテンツ配信を伴うタイトルが、2018年発売予定の中に、複数含まれているのかもしれません。


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