X JAPANのギタリストhideの、3枚目にして遺作となってしまった最後のオリジナルソロアルバム。
残念ながら、このアルバムのレコーディング中にhideが急逝したため、思い描いていた物とは違う部分もあるだろうけど、それでも残された曲達はどれも素晴らしいのです。
zilchと共に、ソロでもいよいよ「PSYBORG ROCK(サイボーグ・ロック)」が完成に近づき(これまで通り常に進化していくだろうから、敢えて完成としない)、詞においても、これまで以上に鋭く深いメッセージ性を持つものになっている。
曲に関しては、もう最高だ。としか。中でも「ピンクスパイダー」は彼の残した曲の中でも群を抜く素晴らしさ。PVも良いんです。これをチャート1位に送り込んだのが10年前というのがなんとも凄い。
全10曲と、これまでのアルバムで最も少ない曲数。そして、既発シングルとzilchやXのセルフカヴァー(といっていいのかな?)もあり、やや新鮮味には欠ける。
それでも、発売出来る状態にまでこぎ着けた松本弟さん、hideの意向を出来る限り再現したI.N.A.とSPREAD BEAVERのメンバー、そして関わった全てのスタッフに、「お疲れさまでした」そして「ありがとう」と何度言っても言い足りない。いつまでも言い続けると逆効果になってしまうかもしれないが。
ジャケットがシールになっていて、剥がせるのですが、シールを全部剥がすとそこには・・・!!一度はがすと元に戻せないのと、その裏ジャケに二重の意味で涙。