コーエン兄弟によるブラック・コメディー。些細な勘違いがどんどん問題を大きくしていき・・・・・・この勘違いによる噛み合わなさを楽しめるかどうかで、評価が分かれそう。キャストは豪華だし、音楽も無駄に大作指向で意味深だし。まあ、そこがまた可笑しいところでもあるんだけど。
CIA の機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMを、勤務先のフィットネスセンターで拾ったチャドとリンダ。チャドはそれを利用して一攫千金を狙う大胆な計画を思いつく。そのころ、元CIA諜報員のオズボーンは、機密情報の紛失にうろたえていた。一方、オズボーンの妻ケイティは、財務省連邦保安官ハリーと不倫中で…。
ゲラゲラ笑うのではなくて、クスリとしたり鼻でフフンとしてしまうような微笑いが続きます。なので、見る前に考えていた映画のイメージとは随分違うのだけれど、まあそれなりに面白かったです。豪華キャストがお馬鹿ノリ映画にこれだけ揃うというのが、そしてそれを楽しんで演じていそうなところがイイですね。
ジョージ・クルーニーであったり、ブラピであったり、ジョン・マルコヴィッチであったり。個人的にはブラピ演じるチャドをもっと見たかったところですが、まさかあんなことになるなんて。
この映画の全ては、最後の台詞に集約されているんですね。映画を見て何かを得るとか、学ぶとか、少なくともそういうものを意図しては作られていません。豪華キャストが、真剣にお馬鹿なノリを見せ、ミスリードがミスリードを生んでいく。そこに笑いを見出せるかどうかの映画でした。僕は結構こういうノリ好きだったりする。
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