、ハリウッド進出30周年記念作品(なの?)な『ダブル・ミッション』。自転車を使ったり、デパートのエスカレーターのアクションがあったり、随所に過去作品のオマージュが挿入されていて、ああ、こんなことやってたよねえなんて思い出したり。全盛期のキレにはさすがに及ばないものの、小道具を用いたジャッキーならではのコミカルなアクションシーンは勿論あって楽しませてくれます。
ファミリーコメディ要素も多い軽い作品で、敵役も目的は壮大ながらそれほどシリアスではなく、なんだかおちゃらけています。吹き替えもちょっとふざけすぎてる感じもあって、やりすぎかなあなんて思ったりした。好みの問題かもしれないけれど。
ジャッキーはCIAエージェントとさえないセールスマンという二面性を持つキャラクター。どちらも今ひとつメリハリが弱いというか、ピリッとせず。スパイの時はもっとシリアスな表情を見せてくれてもよかったかな?時間も長くない映画だし、スパイシーンをもっと減らして、ハウスキーパーに特化させても良かったんじゃないかとも思う。
最初はなつかなかった恋人の子供達とどう打ち解けていくかっていうのは、お約束とはいえ大事なポイントだと思うんだけど、結構あっさりと解決されていったように見えた。どうしたジャッキー。記念作品がそんなことでいいのかっ。
似たような作品なら、ディズニー作品のヴィン・ディーゼル主演の「キャプテン・ウルフ」が面白かったなあ。
|