配信から1ヶ月の売上が他社の大ヒット作を大きく上回る2億ドルを越えるとの試算も出ている Niantic × ポケモン × 任天堂のスマホゲーム『ポケモンGO』。
その熱狂は関連商品にも波及しており、イギリスではニンテンドー3DS向けポケモンタイトル(オメガルビー・アルファサファイア、X・Y)が週間トップ40チャートに復帰。日本でも『ポケモンORAS』の売上が1万本台を回復する相乗効果が現れています。
またアドビのデジタル価格指数によると、米国市場における7月期のポケモンブランド商品のオンラインセールスは、前年同期と比較して倍増、105%アップを達成したようです。ブランド商品にはおもちゃやビデオゲームのような電子機器、Tシャツ、帽子ほかアパレルアイテムが含まれます。
特に影響が大きかったのはゲームを含む電子機器。より普及しているスマートデバイス向けに、無料ではじめられる『ポケモンGO』が登場し、大きく注目されたことは、家庭用ゲーム向けにはマイナスではないかとの懸念もありました。
ところが蓋を明けてみればむしろ逆でした。『ポケモンGO』を遊ぶことで、ベースとなっている本編にも改めて関心が集まるといった好循環が生まれているようです。
ゲーム小売大手の GameStop は、400店舗以上が『ポケモンGO』の「ポケストップ(モンスターボールやきずぐすりなどのアイテムをもらえるスポット)」に指定。それら地域の売上は100%増を達成する、大いに恩恵を受けた企業の1つでした。
ピカチュウグッズを販売する Build-A-Bear は、ピカチュウを買い求めたり遊んだり、あるいはピカチュウの声真似をする子どもが見られるようになったと、90年代のブームを再び見ているようだとコメントしています。
11月には、ニンテンドー3DSでポケモン本編RPGシリーズ最新作である『ポケットモンスター サン・ムーン』が世界発売予定。『ポケモンGO』も交換機能の追加などアップデートが予定されており、ホリデーシーズンに向けて勢いの継続が期待されます。