週刊モーニングで連載中、よしながふみ先生の漫画『きのう何食べた?』第1巻(#3)に登場した「たけのこの煮物、菜の花のからし和え、かつおのたたき」のレシピ書き起こしです。作ってみたくなったのでメモ。分量など原作で詳細に書かれていない部分は自分の経験と好みの味付けに補完しています。
第3話では、シロさんの恋人である矢吹賢二(このとき41歳)の紹介エピソード。
美容師であるケンジは、美容学校時代の同級生でもある三宅さんが店長をしている店「フォーム」で美容師として勤務しています。店長からいい加減独立してくれと促されるケンジですが、髪を切るしか取り柄がないからと拒否。店長は同級生がいつまでも部下として店にいる居心地の悪さも感じているようですが、爆弾処理班(とにかく色んな意味で「とてつもなく難しいお客様の応対を得意とするスタイリスト」のことらしい)として、ケンジの同僚の従業員からの支持は厚いようです。
この難しいお客様というのは、特にこれといった決まった特徴があるわけではないそうです。ただ美容師はそのお客を見ればすぐに気がつくのだとか。この日もそんなお客様が来店しますが、ケンジはなんなく処理。またゲイであるため、女性のお客様から口説かれる心配もありません。
しかし客との会話の中でついシロさんのことを口に出してしまい、シロさんと買い物をした帰り道でそのお客様とばったり。ケンジと違ってゲイであることをオープンにしていないシロさんは当然怒ります。今度同じことがあったら部屋から出て行けとお説教モード。するとケンジは「店長はお客さんに、自分の奥さんや子供の話をするよ?なんで俺だけ自分と一緒に住んでいるヒトの話を誰にもしちゃいけないの?」と泣きながら直球を投げ込みます。
恋人に、涙を流しながらそんなことを言われちゃあそれ以上怒るに怒れず、気まずくなったシロさんが作った晩ごはんが「たけのこの煮物、菜の花のからし和え、かつおのたたき」でした。
Contents
たけのこの煮物
材料(2人分)
- たけのこ(水煮)
- がんもどき
- こんにゃく
- つゆの素
- みりん
作りかた
- がんもどきを沸騰した湯でさっと湯通しする。がんもを取り出して、同じ湯で厚めの短冊切りにしたこんにゃくを下茹でする。
- 下茹でしたこんにゃくを、端1cm残して真ん中に切り込みを入れ、一方の端を切り込みの中にくぐらせて手綱こんにゃくにする。
- 適当な大きさに切ったたけのことがんもを鍋に入れ、ひたひたに水を入れてつゆの素とみりんで味付け。弱火で煮て、煮汁が半分ほどになったら火を止めて完成。
菜の花のからし和え
材料(2人分)
- 菜の花 1束
- 白だし 大さじ1
- みりん、水 少々
- 和からし 適量
作りかた
- 鍋に湯を沸かし、塩ひとつまみを入れて菜の花を茎の方から入れて色鮮やかにサッと茹でる(30秒〜1分くらい)。
- 水にさらしてザルにあげ、水気を切って食べやすい長さに切る(4cmくらい)。
- ボウルに白だしにみりん少々、水少々を加え、そこへからしを溶いて和え衣を作る。菜の花を加えて全体をあえる。/li>
かつおのたたき
材料(2人分)
- かつおのたたき
- 玉ねぎ
- しょうが
- にんにく
- わけぎ
作りかた
- かつおを6〜7mm厚さのそぎ切りにする。
- 玉ねぎはスライスにして水にさらす。しょうがはすりおろす。にんにくはスライスに。わけぎは小口切りにする。
- 器にかつおを盛り付け、たまねぎを乗せわけぎをちらし、たれ皿に付属のたれにおろししょうがとスライスを入れて添える。