「絶品!香(シャン)カレー:いつものルウだけで。うまさ別次元。」は、東京カリ~番長・水野仁輔さんによるカレーレシピ本シリーズ第3弾。「家カレー」「炒(チャー)カレー」に続いて発売されたこの第3弾では、カレーの魅力の1つである「香り」にフォーカス。
帰り道、どこの家からか漂ってくるカレーの香りにちょっと嬉しくなってしまうことがあり、気づけば自分もカレー腹になっていたりすることがありますが(そしてそういうときはたいてい、我が家の献立はカレーではない…)、そのくらいカレーと香りは切り離せない、欠かせないもの。
今回水野さんが提案するのは「カレールウ+香りのマジック」で作るカレーレシピ。
市販のカレールウで作る基本はこれまでの2冊と変わらないものの、野菜や調味料など様々なものを香り付けのアイテムとして使用。青ねぎや黒ごま、カシューナッツ、柚こしょうなど、あるあるなものから、え?そんなものまで?と思う意外なものまで入ります。カレーの香りというと、複雑なスパイス使用をイメージしますが、全然そんなことありません。
あくまで市販のカレールウをベースに、スーパーで手に入る「香アイテム」を足してワンランク上のカレーワールドへ。
この発想が素敵。
コラムや、オリジナル調味料「カレージャン」を使ってつくるおかずもたっぷり掲載。
内容紹介
Part 1 「香」で絶品カレー
- 絶品ポークカレー
- 絶品ビーフカレー
- 絶品チキンカレー
…ほか
Part 2 「香」で名店カレー
- 蒸し鶏のジンジャーカレー
- チキンと野菜のスープカレー
- キーマカレー
- バターチキンカレー
- 野菜のクリームシチューカレー
- カレーどんぶり
- オクトパスカレー
…ほか
Part 3 「香」でおもてなし&イベントカレー
- 野菜たっぷりポトフカレー
- チキンレッグの煮込みカレー
- クイックキャンプカレー
…ほか
Part 4 カレージャンのおかず
- カレージャンの作り方
- 牛肉とレタスのカレージャン炒め
- カレージャン肉じゃが
- したけのカレージャングリル
- 甘エビの豆乳カレージャンスープ
- カレージャンチャーハン
- カレージャン麻婆豆腐
…ほか
「香アイテム」の使い方 5か条
水野さんが提案している「香アイテム」の使い方 5か条が、カレーを作る上で参考になったので紹介したい。
1. 具材の下ごしらえ
下味をつけるような感覚で、肉にガラムマサラを揉み込んだり、つくねの仕込みに香りの強いピーマンのみじん切りを混ぜ込んだりする使い方。肉の下準備段階で香りをつけるのは特に効果的。
2. 油を熱するときに
大抵のカレーは、最初に油を熱して色々な食材を炒めるので、ならばその油にいい香りをまとわせてしまおうという考え。クミンやカルダモン、にんにくなどのスパイスの香りをじっくりと時間をかけて油に移してやる。そうすることでカレー全体がいい香りに包まれる。ただし焦がしてしまうのは香りが飛ぶし苦味も出るので厳禁。
3. 炒めるときに
「香」アイテムの中には、熱した油とからめることで強い香りを生むタイプが多い。そこで、一緒に炒める具材とからめ合わせるようにして、鍋の中を全体的に混ぜ合わせ、香りを行き渡らせる。
4. 煮込みに
スライスしたしょうがやコーヒーパウダー、山椒などの香りが強いものは、煮込む時に投入すると真価を発揮する。
5. 仕上げに
最後の最後で投入するのが、仕上げの香アイテム。あさつきやパクチー、万能ねぎなどクセのある生野菜が非常に効果的。フレッシュ野菜は最後の仕上げに。