KDDIと日本観光振興協会が「上士幌町の観光基本計画づくり」を開始、観光振興の施策や方針を町や住民とともに作成


 

KDDIと日本観光振興協会は30日、北海道上士幌町(ほっかいどう かみしほろちょう)の観光基本計画づくりを共同で開始したと発表しました。KDDIが上士幌町から「上士幌町観光基本計画・戦略策定業務」を受託して実施するもの。

KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 髙橋 誠、以下 KDDI)、公益社団法人日本観光振興協会 (本社: 東京都港区、会長: 山西 健一郎、以下 日本観光振興協会) は、上士幌町の観光基本計画づくり (以下、本業務) を共同で開始したことをお知らせします。

via: KDDI、日本観光振興協会、「上士幌町の観光基本計画づくり」を開始 | 2018年 | KDDI株式会社

上士幌町は、北海道十勝地方の北部、日本一広い国立公園である大雪山国立公園の東山麓に位置する、町内の約76%を森林地帯が占める自然豊かな町です。大きさは700.9平方kmで、東京23区(626.7平方km)がまるっと入ってもまだ少し余裕があるくらい。

国内最大の公共育成牧場である「ナイタイ高原牧場」、全国でも珍しい全ての宿が源泉かけ流しの「ぬかびら源泉郷」、北海道遺産である「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」など、様々な観光資源を有しています。畑作や酪農などの農業や、林業など第一次産業も盛ん。最近ではふるさと納税やそれを活用した取り組みに積極的な町としても知られています。

ふるさと納税の活用例としては、たとえば、子育て応援として平成28年度から町内にある「認定こども園」の保育料が10年間完全無料化。これまで減少が続いていた町の人口は、約4年ぶりに5,000人を回復しました。

この業務でKDDIは事務局となり、日本観光振興協会とともに、上士幌町の2019年度から2023年度の5年間の観光振興の施策や方針を、上士幌町役場や上士幌町の策定委員会や関係事業者、住民と共に作成していきます。KDDIが行政計画を受託・策定するのは、今回の事例が初の試み。

上士幌町では、2018年6月に観光地域商社「karch」が設立、日本版DMOの登録を目指します。また2019年度にはナイタイ高原牧場レストハウス、2020年度には「道の駅 (仮称) バルーン」が開業を予定するなど、様々な観光施策にも取り組んでいます。

KDDIと日本観光振興協会は、この業務を通じてこれらの施策を加速させ、上士幌町の地域産業である観光産業の活性化、日本の観光産業の活性化を支援していくとしています。

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