近年ぐいぐい取扱高を伸ばしている楽天のクレジットカード「楽天カード」が、三菱UFJニコスや三井住友カードなどのメガバンク系を抑え、2017年4-9月に取扱高日本一のクレジットカードになったようです。日本経済新聞が報じました。 楽天カードの穂坂雅之社長も「提携カードを除いた取扱高でトップに立った」と明かしています。
楽天カード、半年で約3兆円の取扱高で日本一使われているクレジットカードに
クレジットカード業界の勢力図が変わりつつある。楽天グループのカード会社、楽天カードの2017年4~9月期の取扱高は約3兆円に達し、三菱UFJニコスなど銀行系を抜き、自社発行ベースで初めて首位に立ったもようだ。強みはグループ全体で総額2000億円に及ぶポイント付与。今後カード代金のポイント払いも検討する。
日経が報じた内容によると、楽天カードは2017年4−9月の6ヶ月間に取扱高が約3兆円規模に到達。2016年の同時期と比較すると21%増と急激に増加しています。楽天グループ内での利用が多いのかと思いきや、楽天市場などは2割未満。グループ以外での利用が8割を上回っているそうです。
実際、僕も日々の買い物や支払いに楽天カードを使っていて、そこで貯まったポイントを楽天市場で使う循環ができあがっています。あっ、それか。
楽天カードのポイント付与率は通常1%。これは他のカード会社とそう変わらない率ですが、楽天カードは楽天市場での買い物ならSPU(スーパーポイントアッププログラム)が適用されて4倍になったり、楽天カード自体も豊富なキャンペーンがあるので、利用機会が増えています。
カード代金の支払いに、楽天ポイントが使えるようになる?
穂坂社長からは、カード代金をポイントで支払えるようにするという注目の構想が明らかに。楽天証券ではポイントで投信を買える(売却すれば現金に)ようになるなど楽天スーパーポイントの価値が高まっていますが、今後より利便性が高まっていくかもしれません。とはいえ、毎月多額を充当できるほどポイントは貯まらないのでしょうけれど。またポイントを利用可能な店舗の拡大にも力を入れていくそうです。
グループ全体を合算したときに、楽天はまだトップシェアではありませんが、この成長が続くのであれば、そう遠くないうちに、これまで最もメジャーだった他社が、楽天カードを追いかける展開になることもありえそうです。