任天堂は、モバイルゲーム『白猫プロジェクト』が任天堂の保有する特許を侵害しているとして、同ゲームを開発・運営するコロプラを相手取り、ゲームの配信差し止めや損害賠償を求める訴えを、東京地方裁判所に起こしました。
任天堂、『白猫プロジェクト』が特許侵害だとコロプラを提訴
任天堂の主張は、コロプラが開発・運営している『白猫プロジェクト』が、タッチパネルを操作する要素技術などで任天堂の特許を侵害しているというもの。朝日新聞の報道によると、任天堂が特許侵害を指摘している技術は、タッチパネル上でのジョイスティック操作など5件あります。
任天堂はコロプラに対して、2016年9月より権利侵害を指摘。両社の間で1年以上をかけて協議が続けられてきましたが、意見が折り合わなかったために提訴となりました。
任天堂は『白猫プロジェクト』の配信差し止めや損害賠償44億円と遅延損害金を求めています。
一方のコロプラは「当社のゲームが任天堂の特許権を侵害する事実は一切無いものと確信しており、その見解の正当性を主張していく方針」だとコメントしています。
業績や白猫プロジェクト運営への影響は
発表を受け、11日のコロプラの株価は、10日終値の1255円から一時955円まで下落。『白猫プロジェクト』は同社の売上や利益の大きなウェイトを占めるだけに、裁判の進展次第ではアプリだけでなく業績にも大きく影響しそうです。