ファミ通から2014年(集計期間: 2013年12月30日〜2014年12月28日)の国内家庭用ゲーム市場規模に関して速報が発表され、2014年の国内市場はついに4000億円を割り込んで、スーパーファミコン時代の水準まで縮小していることが明らかになりました。
発表によると、2014年の国内家庭用ゲーム市場総規模は3685.5億円で、2013年と比較して9.9%のダウン。ファミ通発表の数字をまとめている有志のデータによれば、4000億円に届かなかったのは1991年(3890億円)以来初めてのこと。
この24年で最も低い水準となりました(当時は今ほど精度が高くありませんし、数字が不正確である可能性に留意が必要ですが)。
拡大基調で上り調子だった90年代とは異なり、2014年はピークだった2007年から7年連続で減少する中での4000億円割れ。スマートデバイスにユーザーも開発リソースも流れ、縮小に歯止めがかからない状況です。厳しいですね。
ハード・ソフト、双方で前年割れ
ハード市場は1421.5億円で前年比-8.5%、・ソフト市場は2264.0億円で-10.7 %と双方で前年割れ。ハードは高単価な新ハードが複数発売されたにもかかわらず、2013年から1割以上縮小しています。
ハード販売台数トップは3DSで315.3万台(累計1784.7万台)。New3DS発売までは数字が落ち込んでいましたが、なんとか300万台強を確保しました。これに続くのがPS Vitaで114.7万台を販売(累計342.3万台)。携帯機が市場をリードしています。据置ゲーム機は年100万台を突破するハードが無く、Wii U(60.4万台)、PS4(92.5万台)、PS3(45.0万台)、Xbox One(4.5万台)を合わせても200万台強と元気がありません。
ソフト売り上げ年間トップは『妖怪ウォッチ2 元祖/本家』の305.0万本。『妖怪ウォッチ』関連では5位に『妖怪ウォッチ2 真打』(200.7万本)、6位に『妖怪ウォッチ』(99.4万本、累計128.0万本)が入るなど、ブームの勢いを感じる結果に。
年間売り上げは、上位6位までがニンテンドー3DS用ソフト。うち5作は200万本を超える大ヒットを記録しています。ダブルミリオンが5タイトル生まれたのは2006年以来8年ぶりとのこと。ただ100〜200万本がぽっかり空いていたり、10位で50万本を割り込むなど、ソフト市場の元気のなさ、二極化も感じさせます。
2014年 ソフト・ハード売上(ファミ通調べ)
2014年ソフト売上トップ10
3,050,178 – 3DS: 妖怪ウォッチ2 元祖/本家
2,464,850 – 3DS: ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア
2,371,177 – 3DS: モンスターハンター4G
2,066,022 – 3DS: 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS
2,007,337 – 3DS: 妖怪ウォッチ2 真打
*,994,346 – 3DS: 妖怪ウォッチ
*,842,053 – WiiU: マリオカート8
*,748,139 – 3DS: ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵
*,687,957 – 3DS: 星のカービィ トリプルデラックス
*,478,366 – WiiU: 大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U
2014年ハード売上
3DS – 3,153,045 / 17,847,056
PS Vita – 1,147,936 / 3,423,075
PS4 – 925,570
Wii U – 604,856 / 2,123,283
PS3 – 450,034 / 10,018,534
Xbox One – 45,958