NPDグループから2014年10月期のアメリカビデオゲーム市場レポートが報告されました。次世代機の発売から12ヶ月目となる2014年10月は、ハードウェアが2億7350万ドル(前年同期比+59%)、PCソフトを含めたソフトウェアが3億5920万ドル(-28%)、周辺機器・アクセサリが1億6680万ドル(+22%)、合計7億9070万ドル(-0%)でした。
ハードウェア
ハードウェア市場の販売は、次世代機発売前で大きく落ち込んだ2013年10月から立ち直り、59%増の2億7350万ドル。
前世代の2倍以上のペースで推移してきたPS4/Xbox Oneの勢いもさすがにやや落ち着いてきていますが、それでも初年度のセールスはPS3/Xbox 360を7割以上上回っているとNPDのアナリストLiam Callahan氏。
ソフトウェア
減少が続くソフトウェア市場は、PCソフトを含めて3億5920万ドルと前年同期比-28%。PCを抜いた場合の売上高は3億5030万ドルで、-27%でした。
トップに立ったのは毎年恒例『NBA 2K』シリーズの最新作『NBA 2K15』。集計期間の関係上、9月分に4位で初登場していた『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』は、今月2位に浮上しています(パッケージ版/DL版合算で48万5000本)。『FIFA 15』は7位でした。
3位の『The Evil Within(サイコブレイク)』は、新規のサバイバルホラーとしては最も売れたタイトルに。Xbox One期待の『Sunset Overdrive』はトップ10から漏れていますが、SKU単位で見ると9位に入るとのこと。
『Skylanders: Trap Team』はXbox 360版が最も高いシェアを獲得。Wiiは2番手に落ちています。バンドル効果が効いたのか昨年はPS3より後だったWii Uが3番手に浮上。
Callahan氏によれば、ソフトウェア市場の縮小は前世代機向けソフトの落ち込みが響いているといいます。次世代機への移行が早まっている分、前世代機に対して関心が薄くなっていることの現れ。とはいえ、市場としてはまだ前世代機の方が大きく、次世代機向けを上回っています。
また、新作ソフトの勢いも無く、2013年10月発売タイトルと比較して、2014年10月ソフトの販売本数は42%少なかったとのこと。昨年10月は『ポケモンXY』『Battlefield 4』『Batman: Arkham Origins』『Assassin’s Creed IV: Black Flag』などが発売されたことで、トップ10内8本を新作で占めました。
USチャート2014年10月(NPD)
- NBA 2K15 (PS4, Xbox One, 360, PS3, PC)
- Super Smash Bros. for Nintendo 3DS (3DS)
- The Evil Within (PS4, Xbox One, PS3, 360, PC)
- Borderlands: The Pre-Sequel (360, PS3, PC)
- Destiny (360, Xbox One, PS4, PS3)
- Skylanders: Trap Team (360, Wii, Wii U, PS3, Xbox One, PS4, 3DS, mobile)
- FIFA 15 (PS4, 360, PS3, Xbox One, Wii, PS Vita, 3DS)
- Madden NFL 15 (360, PS4, PS3, Xbox One)
- Middle-earth: Shadow of Mordor (PS4, XBox One, PC)
- Minecraft (360, PS3, PS4)