先日のニンテンドーダイレクトで、通常業務への復帰をユーザーにも報告した任天堂の岩田社長。ニンテンドー3DSの勢いに陰りが見えていることや、改善傾向にあるものの依然としてその数字は低水準にある Wii Uと、携帯据置両方の見通しが決して明るくない中、有力タイトルが揃う年末商戦については手応えを感じているとコメントしています。
任天堂、年末商戦に向け手応えあり
日本経済新聞のインタビューによると、岩田社長は「今年は新作が人気で手応えはある」と年末商戦に向けた感触についてコメント。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』の販売が世界的に好調で(9月末時点で322万本)、年末に賭けてはさらにその数字を伸ばせそうだといいます。
また、任天堂UKからも話が出ていましたが、12年ぶりのリメイク作『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』の予約状況に関しても、「予想を大きく上回り、好調に推移している」とのこと。
新作と言ってもあくまでリメイク版なので、完全新規タイトルを下回るというのが大方の予想でした。しかし「いい意味で裏切られた」と岩田社長。
Wii U 向けには『スマブラ for Wii U』が発売されます。『スマブラ』に関しては、1999年当時のユーザーが成人し、自分の判断でゲームを購入できる年齢になっている点を指摘。口コミなど波及効果を見込めるとして、潜在需要を開拓することが大切だとコメントしています。
復帰したとはいえ、大きな手術をした後。岩田社長の体調も気になるところですが、健康状態については業務に支障はなく、ただしすべてがこれまで通りともいかないようで、以前よりも会社にいる時間を減らし、海外出張も減らそうと考えているとのこと。
以前の健康状態であれば、岩田社長が身体を張るQOL企画など、ニンテンドーダイレクトスタッフの悪乗りを見られたかもしれませんが、さすがに今は無茶なことをさせにくいでしょうね。E3のビデオでは任天堂アメリカのレジー社長と乱闘を繰り広げていましたけれども。