任天堂から29日、9月30日を末日とする2015年3月期第2四半期連結業績が発表されました。売上高は前年同期比12.8%減の1713億9900万円、営業損失は2億1500万円、経常利益は221億9600万円、純利益は143億円でした。
減収となっているものの、売上原価の圧縮により営業損失を縮小。ドル相場の円安による為替差益が155億円発生し、経常利益、四半期純利益では黒字となりました。
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3DSでは、スマブラとトモコレがミリオンセラーに
3DSを牽引したのは『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』。海外では10月発売でしたが、出荷自体はQ2期間中に始まった影響で、9月末までの累計販売本数は322万本となっているとのこと。
また、海外各地でスマッシュヒットが伝えられている『トモダチコレクション 新生活』に関しても、今期の累計が127万本を記録しています(発売時からの累計は312万本)。
ソフト販売は北米市場で300万本近い減少を見せるなど、前年同期比14.9%減の2330万本。新作タイトルが不足し、4000万台を超える普及台数がありながら、数字が伸びてきません。
ハード販売も息切れ。前年の389万台に対して今期は209万台とほぼ半減。特に国内の落ち込みが目立っていて、前年の180万台から72万台へと6割減少しています。ハード面ではNew3DSを投入してテコ入れを図っていますが、どこまで持ち直せるか。
Wii Uはマリオカート8とゼルダ無双が人気
Wii Uは5月の『マリオカート8』が、特に海外において期待通りの動きを見せて本体セールスが改善。昨年度は半年間でわずか46万台でしたが、今期は112万台を販売しています(7-9月の3ヶ月では61万台)。
ソフトもタイトル数は限られていますが、販売本数は改善。前年同期の630万本に対して49.2%アップの940万本となりました。
ハード・ソフト共に売上減
ハードウェア全体の売上高は795億5300万円(前年同期比-13.0%)、ソフトウェアは912億800万円(同-12.6%)。WiiU/3DS世代で苦戦が続く中、ついにハード・ソフト双方で1000億円を割り込んでしまいました。
ダウンロード売上高は、前年同期の114億円に対して107億円と停滞。有料会員サービス等を展開していない任天堂のデジタルコンテンツは売り切りがメインで、旬のタイトルに左右されがちで、上半期は拡大とはなりませんでした
最大商戦期のホリデーシーズンを含む10-12月は、3DSで『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』、Wii Uでは『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』『amiibo』が発売。年末に強い任天堂を見せられるかどうか注目です。
2014年4-9月 ハード・ソフト販売数
ハードウェア
- ニンテンドー3DS: 209万台(-180万台)
- うち、ニンテンドー3DS LL: 151万台(-137万台)
- うち、ニンテンドー2DS: 42万台(+31万台)
- Wii: 17万台(-30万台)
- Wii U: 112万台(+66万台)
ソフトウェア
- ニンテンドー3DS: 2330万本(-408万本)
- Wii: 618万本(-872万本)
- Wii U: 940万本(+310万本)