NPDグループから2014年1月期のアメリカゲーム市場マンスリーレポートが発表され、ハード市場が次世代機により活性化している一方で、魅力的な新作タイトルが乏しいソフト市場は前年比で26%ダウンと大きく減少している事が明らかになりました。
集計期間が5週にわたった2014年1月期は、データを標準化するために0.8掛けで計算されています。その上で、1月の市場総売上高は6億6,400万ドルで前年比1%ダウンと微減に止まったものの、ソフト市場は前年比26%ダウンの2億3,200万ドルと大きく減少しています。
NPDのアナリストLiam Callahan氏は、今年1月は新作タイトル数(SKUベース)が昨年のおよそ半数に減少し、販売数に占める新作の割合も半減。昨年で言うところの『DMC』や『二ノ国』のような、ホリデー明けの市場を牽引する新作タイトルを欠いたと指摘しています。
チャートは『Call of Duty: Ghosts』が引き続きトップに。2位には『NBA 2K14』が続いています。
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2014年1月: USチャート Top 10
- Call of Duty: Ghosts(360, PS3, Xbox One, PS4, Wii U, PC)
- NBA 2K14(PS4, 360, Xbox One, PS3, PC)
- Battlefield 4(PS4, Xbox One, 360, PS3, PC)
- Assassin’s Creed IV: Black Flag(360, PS4, Xbox One, PS3, Wii U, PC)
- Grand Theft Auto V(360, PS3)
- Madden NFL 25(PS4, Xbox One, 360, PS3)
- Minecraft(360)
- FIFA 14(PS4, Xbox One, PS3, 360, PS Vita)
- Lego Marvel Super Heroes(360, Xbox One, PS3, PS4, 3DS, Wii U, PS Vita, PC)
- Tomb Raider(PS4, Xbox One, 360, PS3)
任天堂はソフト売上増加
任天堂の報告によると、Wii Uのソフトウェアセールスは前年比で16%アップ。3DSとの合算では26%アップしたとのこと。
個別の売上本数は、『スーパーマリオ 3Dワールド』が累計販売本数65万本に到達。3DSでは『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』が累計71.5万本に到達しています。また『ポケットモンスターX・Y』は1月に12.5万本以上を販売し、アメリカでの累計販売本数が325万本を越えました。
ハード売上は好調
一方でハード市場は次世代機の勢いが持続していることから好調で、2億4,100万ドルを生成。前年比で47%増加しています。次世代機レースはPS4がXbox Oneをリードしているとのこと。
「US市場では、1月のPS4はほぼ同時期に発売されたライバル次世代機の2倍近くを販売して、次世代機販売のトップでした。PS4は累計販売台数においても次世代機でトップを走っています」
PlayStation Blogで、ソニーのJohn Koller氏は述べています。
マイクロソフトの声明によれば、ローンチ3ヶ月間で比較した場合にXbox OneはXbox 360の2.29倍の早さで売れており、1月はXbox One/360用ソフトは227万本が販売されました。
NPDは、デジタル販売やモバイル市場、中古販売、サブスクリプションを含めた2014年1月の総売上は約13億ドルに上ると試算しているとのこと。