Circana(旧NPDグループ)より2024年11月および2024年全体の米国ゲーム市場規模レポートが到着。2024年12月のゲーム市場規模は前年比9%減の75億ドル、2024年全体の市場規模は1%減の587億ドルとなりました。
2024年12月のゲームコンテンツ支出は前年と比べ5%減少して58億ドル(コンソール向け支出が21%減、モバイル向けも1%減少しました。一方、PC・クラウド・非コンソールVR分野は13%増加。非モバイル向けサブスクリプションも11%増加)。またハードウェアに対する支出は29%もの減少。11億ドルでした。
Contents
2024年12月 / 年間市場規模
- トータル売上高 :75億4300万ドル(▲9%)
- コンテンツ : 57億6100万ドル(▲5%)
- ハードウェア : 11億1200万ドル(▲29%)
- 周辺機器・アクセサリ : 6億7100万ドル(+0%)
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
- トータル売上高 : 586億5900万ドル(▲1%)
- コンテンツ : 506億3900万ドル(+2%)
- ハードウェア : 48億5400万ドル(▲25%)
- 周辺機器・アクセサリ : 31億6600万ドル(+6%)
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
ソフトウェア
12月のソフトウェアチャートを制したのは『Call of Duty: Black Ops 6』でした。そして年間でも『Call of Duty: Black Ops 6』が『EA Sports College Football 2』を上回っての1位となりました。『Call of Duty』としては年間7位に『Call of Duty: Modern Warfare III』が入るなど、アメリカでは16年連続で最大フランチャイズとして君臨しています。
惜しくも2位だった『EA Sports College Football 2』ですが、Xboxプラットフォームでは年間1位となるなど、復活を飾った年に見事なセールスを記録。『NBA 2K25』(5位)や『Madden NFL 25』(6位)、『EA SPORTS FC 25』(8位)らを抑えて2024年に最も売れたスポーツゲームとなりました。『EA Sports College Football 2』はまた、米国で史上最も売れたスポーツゲームにもなりました。
2024年12月 月間トップ20
- (1) Call of Duty: Black Ops 6 – Microsoft
- (2) Madden NFL 25 – Electronic Arts
- (4) EA Sports College Football 25 – Electronic Arts
- (3) EA Sports FC 25 – Electronic Arts
- 6) Super Mario Party Jamboree (スーパー マリオパーティ ジャンボリー)* – 任天堂
- (8) Sonic X Shadow Gnerations (ソニック × シャドウ ジェネレーションズ) – セガ
- (11) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (13) Astro Bot (アストロボット) – SIE
- (18) Minecraft – 複数メーカー
- (9) NBA 2K25* – Take-Two Interactive
- (5) Dragon Ball: Sparking! Zero (ドラゴンボール Sparking! ZERO) – バンダイナムコエンターテインメント
- (29) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (14) Marvel’s Spider-Man 2 – SIE
- (–) Indiana Jones and the Great Circle – Microsoft
- (37) Helldiveres II – SIE
- (38) Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (7) Mario & Luigi: Brothership (マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!)* – 任天堂
- (27) God of War: Ragnarok – SIE
- (23) The Legend of Zelda: Echoes of Wisdom (ゼルダの伝説 知恵のかりもの)* – 任天堂
- (30) Just Dance 2025 Edition – Ubisoft
** デジタル販売を含まず
^^ 任天堂プラットフォームのデジタル販売を含まず
2024年 年間トップ20(2023年12月30日〜2025年1月4日)
- (2) Call of Duty: Black Ops 6 – Microsoft
- (1) EA Sports College Football 25 – Electronic Arts
- (3) Helldivers II – SIE
- (4) Dragon Ball: Sparking! Zero (ドラゴンボール Sparking! ZERO) – バンダイナムコエンターテインメント
- (5) NBA 2K25** – Take-Two Interactive
- (7) Madden NFL 25 – Electronic Arts
- (6) Call of Duty: Modern Warfare III (2023) – Activision Blizzard
- (8) EA Sports FC 25 – Electronic Arts
- (10) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (9) EA Sports MVP Bundle – Electronic Arts
- (14) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (11) Dragon’s Dogma II (ドラゴンズドグマ2) – カプコン
- (12) WWE 2K24** – Take-Two Interactive
- (14) MLB: The Show 24^ – SIE
- (15) Grand Theft Auto V** – Take-Two Interactive
- (19) Minecraft – 複数メーカー
- (16) Final Fantasy VII: Rebirth (ファイナルファンタジーVII リバース) – スクウェア・エニックス
- (17) Tekken 8 (鉄拳8) – バンダイナムコエンターテインメント
- (21) Marvel’s Spider-Man 2 – SIE
- (18) NBA 2K24** – Take-Two Interactive
** 1〜9月のデジタル販売を含まず
^ 任天堂・Xboxプラットフォームのデジタル販売を含まず
^^ 任天堂プラットフォームのデジタル販売を含まず
ハードウェア
Nintendo Switch が後継機種待ち、そして PS5 / Xbox Series X|S も折り返しに入っている現行世代。2024年12月は2023年12月と比較して29%ダウンして11億ドルとなりました。
PS5に対する支出は18%減、Xboxとスイッチはそれぞれ38%減少しました。年間では前年と比較して25%減少の49億ドルでした。
そうしたなか、12月の販売台数および販売金額のトップはPS5、スイッチは両方の指標で2位でした。年間トップはPS5、スイッチは販売台数面で、Xbox Series X|Sは販売金額の面で2位でした。
報告によると、12月に販売されたPS5の49%、Xbox Series X|Sの43%がデジタルエディション(物理ドライブ非搭載のディスクレスモデル)でした。日本では物理ドライブ搭載モデルが主流ですが、米国ではほとんど変わらない比率で売れているようです。
また米国で特に勢いを持続しているPS5は、米国のハードウェア販売金額面において、Nintendo Switch と Xbox 360 に次ぐ歴代3位の売上を記録しているそうです。販売台数では歴代11位。
周辺機器・アクセサリ
2024年12月の周辺機器・アクセサリー関連支出は前年から横ばいの7億ドルでした。年間では6%アップの32億ドルでした。伸びているのはヘッドセット/ヘッドホンで、前年比5%増の10億ドルになりました。また PlayStation Portal が人気となっているようで、12月単月・2024年全体で最も販売金額が多かった周辺機器でした。