GearboxがTake-Twoへ売却、『ボーダーランズ』『Homeworld』『新規IP』を含む6つのプロジェクトが進行中


Gearbox Software ロゴ

 

戦略の見直しと財務状況の改善を目指す Embracer Group は2024年3月28日、傘下の Gearbox Entertainment を、4.6億ドルで Take-Two Interactive に譲渡する契約を締結したと発表しました。売却により Embracer は債務や成果報酬義務、設備投資額が大幅に削減する見通しです。

今回の契約締結により『ボーダーランズ』シリーズなどは Take-Two へ。ボダランシリーズはそもそも Take-Two / 2K Games から発売されていたわけで、今回の取引により開発とパブリッシングが統合。開発効率の向上やより戦略的なマーケティング活動、IP 活用を期待できます。

一方で Embracer には Gearbox の一部資産が残ります。それには名称変更予定の Gearbox Publishing San Francisco が含まれ、Gearbox Publishing は『Remnant』フランチャイズや『Hyper Light Breaker』ののパブリッシング権を含む、“未発表の注目作”の権利を保有します。

Embracer が Gearbox を Take-Two へ売却

Embracer CEO の Lars Wingefors 氏は Gearbox について、保有し続けることも含めいくつかの選択肢を検討してきた中で、「すべての利害関係者にとって最善の解決策にたどり着くことができ大変満足しています。Gearboxは世界屈指のゲーム開発会社のひとつであり、Take-Twoという新たな環境でもこれまで以上に成長していくと革新しています」と述べています。

一方、Gearbox の CEO、Randy Pitchford 氏は Embracer の長期保有株主の1人として今回の決定を支持するとしたうえで、「3社にとって最善の選択肢であり、ポジティブな合意であると確信しています。私の最優先事項は常に Gearbox であり、才能あるスタッフと顧客の皆さんです。今回の合意により、開発中のゲーム体験は最高のものとなることを、ファンの皆さんに約束したいと思います」と述べています。

Embracer が売却する資産と保有する資産

Embracer が売却する資産と保有する資産は次の通りです。

売却資産

・Gearbox Software(開発スタジオ)
・Gearbox Montreal(開発スタジオ)
・Gearbox Studio Quebec(開発スタジオ)
・Borderlands と Tiny Tina’s Wonderlands フランチャイズ、Homeworld、Risk of Rain、Brothers in Arms、Duke Nukem の知的財産権

保有資産

・Gearbox Publishing San Francisco (旧Perfect World Entertainment。閉鎖前に名称変更予定)、Remnant フランチャイズ、Hyper Light Breaker、その他未発表注目作のパブリッシング権を保有
・Cryptic Studios(MMOの Neverwinter Online や Star Trek Onlineの開発スタジオ)
・Lost Boys Interactive
・Captured Dimensions

Gearbox は様々なプロジェクトが進行中

Take-Two 側の発表によると、Geabox では開発中のプロジェクトが 6 つあり、うち 5 つは彼らの持つフランチャイズの続編で、2つ は『Borderlands』と『Homeworld』フランチャイズだということです。残り 1 つは完全新規 IP になるとのこと。

Take-Two はさらに新しいプロジェクトへ投資し、Geabox のフランチャイズをさらに拡大する機会が増えることを期待しています。正式に Take-Two傘下に加わったことで、これまでになかった展開を見られるかもしれません。


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