Embracer Group は投資家に対し、傘下の Saber Interactive を2億4700万ドルで Saber の共同創設者のひとりである Matthew Karch 氏が率いる機関投資家 Beacon Interactive へ売却したと発表しました。
Saber は『Star Trek: Infinite』のNimble Giantや3DアニメーションのDIGIC、Fractured Byte、Sandbox Strategies、3D Realms、Mad Head Games、New World Interactive、Slipgate といったスタジオとともに新たなスタートを切ります。
また 4A Games と Zen Studios に関してはオプションとなっており、行使した場合の売却額は 5 億ドル規模になるとのこと。
報道によると今回の動きで Beacon へ移る会社のスタッフは2950名おり、少なくとも 38 のプロジェクトと一部の独自ゲームエンジン、ツールを引き継ぐことにになります。Saber は『Killing Floor 3』を含む 14 のゲームを保持するとしています。
一方の Embracer ですが、34 Big Things(『Redout』)や Shiver(『Mortal Kombat 11』のスイッチ移植)、Snapshot(『Phoenix Point』)、Aspyr(『トゥームレイダートリロジー』『スター・ウォーズ:バトルフロントクラシックコレクション』など)といったスタジオを手元に残します。また Tripwire、Beamdog、Tuxedo Lab、Demiurge も保有し続け、傘下の Plaion は『Metro』シリーズのライセンスおよび出版権も維持します。
発表によると Embracer は今回の一部資産の売却によりロシアでのすべての事業を中止できるとのこと。と同時に、新たな独立した所有権のもとで、多くの開発者の雇用を守ることにもつながるとしています。また主要な企業、貴重な知的財産権、将来にわたる出版権を保持し、キャッシュフローも改善。負債の減少に取り組み続けるとしています。
いちユーザーとすれば親会社が変わってもクオリティの高いゲームが提供され続ければ問題なく、この決定が良い方向へ向かうことを期待します。