【比較】『テイルズ オブ シンフォニア』(TOS)リマスター版の特徴やオリジナルGC版との違い


テイルズ オブ シンフォニア リマスター TALES OF SYMPHONIA REMASTERED

 

2003年にニンテンドーゲームキューブで発売された『テイルズ オブ シンフォニア』(Tale Of Symphonia、ToS)がフルHDリマスター。2023年2月16日、Nintendo Switch / PlayStation 4 / Xbox One 向けにリリースされました。

今回の HD リマスター版は、2013年に発売された PlayStation 3 版や Steam 版をベースに、さらなるグラフィック強化や一部術技のフレームレートの改善など、原作体験を向上。現世代に遊びやすくなった『テイルズ オブ シンフォニア』の物語を提供することを目標に開発されました。

なおPS3版『テイルズ オブ シンフォニア』には続編『ラタトスクの騎士』も収録されていますが、2023年版は『テイルズ オブ シンフォニア』ゲーム本編のみ収録となります。ただしPS3版で追加された新コスチュームや秘奥義、ユニゾン・アタックの際の複合特技などの追加コンテンツはすべて本作にも引き継がれています。

『テイルズ オブ シンフォニア』がSwitchなどに対応

『テイルズ オブ』シリーズのオリジナルタイトルとして第5作目にあたる『テイルズ オブ シンフォニア』が現行機種でも遊べるようリマスター。2019 年に発売された『テイルズ オブ ヴェスペリア』に続く 2 作品目の現行機種向けリマスターとして発売されました。シリーズ初のグローバルタイトルであり、最新プラットフォームで遊びたいという国内外の多くのファンからの多くの声を受けての企画実現となったのだそう。

2023年版『テイルズ オブ シンフォニア リマスター』の特徴

オリジナル版は2003年にニンテンドーゲームキューブで発売。リマスター版は 2013年に発売された PS3 版がベースになっています。PS3版時点で HD 画質だったグラフィックは、2023年版ではさらに高精細に。フル HD 画質となっているほか、メインキャラクターや街/フィールドにおけるオブジェクトのグラフィックの向上などビジュアル面でクオリティ強化が図られています。

また「一部術技を使用した際のフレームレートの安定化」、海上を移動する「エレカー」の操作性の改善、一部イベント・カットシーンにおけるスキップ機能の追加、セーブデータ管理画面においての日付情報追加などを便利な機能が搭載。より遊びやすく調整されています。

※一部、イベントスキップ機能を使用できない場面あり。

2023年版リマスターにあたり新たな追加コンテンツの収録や DLC 展開はありませんが、PS3版で追加された新コスチュームや秘奥義、ユニゾン・アタックの際の複合特技などは収録されています。また物語を彩るOPテーマ曲は「Starry Heavens ver.2013」 「そして僕にできるコト ver.2013」のどちらも収録。それぞれの楽曲のOPアニメを視聴することも可能です。

解像度・フレームレート

それぞれの機種の解像度・フレームレートは次の通りです。PS4/Xbox One版はPS5/Xbox Series X|Sとの後方互換あり。フルHDリマスターということですべての機種が1080pのフルHD解像度に対応。ただフレームレートは PS3 版ベースだからなのか最大 30fps に制限されているほか、一部場面ではさらに下回ることも。

なおオリジナルのゲームキューブ版は画面比率4:3 の SD 画質ながら 60fps で動作していました。

  • Nintendo Switch (TVモード) : 1920 ×1080 / 30fps
  • Nintendo Switch (携帯モード) : 1280×720 / 30fps
  • PS4 : 1920 ×1080 / 30fps
  • PS4 Pro : 1920 ×1080 / 30fps
  • Xbox One : 1920 ×1080 / 30fps
  • Xbox One X : 1920 ×1080 / 30fps
※最大2K解像度で動作

まとめ

『テイルズ オブ』シリーズ初のグローバル発売タイトルで、国内外に多くのファンがいる『テイルズ オブ シンフォニア』。2023年で発売20周年を迎えるタイミングで現行機種でも遊べるようになりました。ただパフォーマンス面で粗が目立つ、残念な移植となっています。特に Nintendo Switch 版ではロード時間の長さやバトル移行時のエフェクトの簡略化、テクスチャ解像度の低さなど調整の甘さが指摘されています。


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