2017年3月の発売開始以来、好調な販売が続いている任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」(ニンテンドースイッチ)。4 年目に入る 2020 年は、家庭用ゲーム機のライフサイクルを考えると中盤から後半に差し掛かってくる時期であり、ハード販売はこれまでよりも落ち着いてくるだろうと見られていました。
が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅時間が長くなったことや、注目タイトル『あつまれ どうぶつの森』発売などにより、事前の予想に反してさらに加速。
発売間もない頃を思い出す、あるいはそれ以上かもしれない品薄が世界的に続いています。
今年のスイッチがどのくらいの勢いなのかというと、Nintendo Switch / Nintendo Switch Lite 本体は昨年同時期と比べて 8 割増、ソフトは 7 割増という、発売から 4 年目に入ったハードとしては異例の伸びを示しています。
最大市場のアメリカでも人気は続いており、NPD によると 2020 年は、スイッチにとって過去最高の 1 年になる可能性が高くなっています。NPD のアナリスト Mat Piscatella 氏が共有した情報によれば、この第 3 四半期(7〜9 月期)のスイッチ販売は、2009 年にニンテンドーDS が達成した以降で最大を記録。この 11 年の他のどのプラットフォームよりも多い販売台数を記録しているということです。
https://twitter.com/MatPiscatella/status/1326548646079295490
任天堂によると Nintendo Switch の普及台数は、2020 年 9 月末までに世界で 6,830 万台。うちアメリカを含む米大陸は 2,658 万台を占めています。米大陸向けの 2020 年 7 – 9 月の販売台数は 247 万台。同地域向けの前年度上半期分(263万台)に匹敵する数量を、この 3 か月で販売しています。
巣ごもり需要の高まりの恩恵を受けているのは任天堂だけではありません。2020 年第 3 四半期における米ゲーム業界の消費者支出は 112 億ドル(1ドル105円として約1.17兆円)に達し、前年の同時期と比べ 24% 増加しました。
好調な販売が続いていることから任天堂は Nintendo Switch の今年度販売計画を上方修正。ハードは期初から 500 万台増の 2,400 万台、ソフトは 3,000 万本増の 1 億 7,000 万本を見込んでいます。