任天堂、スイッチのライフサイクルは「中盤に入ったばかり」「より長期化していきたい」


Nintendo Switch ロゴ

 

任天堂は2020年9月16日に開催した「2021年3月期経営方針説明会」において、2017年3月に発売を開始し、4年目に入って累計販売台数が 6,000 万台を突破した現在の主力家庭用ゲーム機 Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)のライフサイクルについて、過去のハードより長期化していきたいとの考えを改めて示しました。

任天堂・古川社長は発売開始から 4 年目に入った Nintendo Switch のライフサイクルについて聞かれ、「中盤に入ったばかり」だと現状についてコメント。そのうえで、スイッチではライフスタイルに合わせて選べる2種類のハードが存在することや、過去ハードとは異なり開発リソースをスイッチひとつに集中していることで、ユニークな遊びを提案できる環境が整っている環境を挙げ、ライフサイクルをより長期化していきたいと今後の展望を語りました。

“Nintendo Switch は累計の販売台数が6,000万台を超え、今後確実なビジネスを行える土台ができつつありますが、まだライフサイクルとしては中盤に入ったところであり、過去のハードウェアのライフサイクルを超えて成長する基盤が整いつつあると考えています。

Nintendo Switch はこれまでのハードウェアと異なり、お客様のライフスタイルに合わせて選んでいただけるよう Nintendo Switch と Nintendo Switch Lite の2種類をご提案しているほか、ソフト開発のリソースをひとつのプラットフォームに集中することで、よりユニークな遊びが開発できる環境が過去のプラットフォーム以上に整っているという利点もございますので、ライフサイクルをより長期化していきたいと考えています。”

任天堂の家庭用ゲーム機、据置型ゲーム機に関しては、おおよそ「5〜7年」というのが世代交代の目安となっています。1983年に発売されたファミコンの後継機種スーパーファミコンは1990年に発売。1996年にその次のハードNINTENDO64が発売されました。ゲームキューブは2001年、Wiiは2006年、Wii Uは2012年、現行ハードのNintendo Switchは2017年に発売されました。

家庭用ゲーム産業は複数メーカーが参入しハードウェアを発売。現在ではスマートデバイスの普及や、日本でもPCで遊ぶユーザーが増えています。テレビの進歩もあります。

周辺環境の変化もあり、任天堂の都合だけでハードのライフサイクルを決定することはできませんが、開発リソースをスイッチに集約していることで、『マリオ』や『ゼルダ』『どうぶつの森』など定番シリーズはもちろんのこと、これまで携帯型ゲーム機で本編が発売されていた『ポケットモンスター』もスイッチで展開。

また『ARMS』のような新規タイトルや『Nintendo Labo』や『リングフィットアドベンチャー』といったユニークな特徴を備えたタイトルなど、任天堂の家庭用ゲーム機向けタイトルはすべてスイッチで発売されています。ハード・ソフト一体型の遊びを提供できる強みを生かし、今後もスイッチ向けに魅力的なソフトを提供します。

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