UK:2019年のソフト売上トップ10、『FIFA 20』と『CoD: MW』が100万本を突破し『マリカ8DX』も昨年以上に売れる


FIFA 20 - Eden Hazard

 

英業界団体のERA (Entertainment Retailers Association) が、2019年UKエンターテインメント産業の市場規模を報告

小売を通じて販売されたパッケージ版ソフトの総販売本数は1,760万本、売上高は6億260万ポンドでした。昨年から21.7%の減少です。デジタルの伸びも1.1%増にとどまり31億7,100万ポンドでした。合計では3.4%減の37億7,400万ドルという規模でした。

ゲームは依然として映像や音楽を合算した規模に迫るイギリス最大のエンターテインメント産業ですが、2012年以降では初めて前年比で減少に転じています。

※パッケージ版の売り上げはGfK、デジタル版の売り上げはIHS調べによる推計値(デジタルはオンライン、モバイルを含む)。

2019年 UKゲーム市場 年間トップ10

  1. FIFA 20 – 150万2,191本
  2. Call of Duty: Modern Warfare – 119万2,211本
  3. マリオカート8 デラックス – 46万5,062本
  4. Star Wars Jedi: Fallen Order – 43万8,465本
  5. Red Dead Redemption 2 – 30万6,392本
  6. FIFA 19 – 27万8,417本
  7. ポケットモンスター ソード – 27万3,991本
  8. Crash Team Racing Nitro-Fueled – 26万7,285本
  9. Grand Theft Auto V – 24万7,357本
  10. Tom Clancy’s The Division 2 – 23万7,226本

デジタル市場の拡大により、近年縮小が続いているパッケージ版販売。2019年は昨年から2割減少しました。

大きく売上を落としたのは1位の『FIFA 20』。150.2万本を販売していますが、188.9万本を販売した昨年の『FIFA 19』からおおよそ40万本の減少。

一方、2位の『Call of Duty: Modern Warfare』は119.2万本を販売。117.2万本だった昨年の『Call Of Duty: Black Ops 4』をわずかに上回りました。3位の『マリオカート8 デラックス』は46.5万本を販売しており、こちらも45.8万本だった昨年を上回るパフォーマンスを見せています。

『ポケットモンスター ソード・シールド』は『ソード』が27.3万本を販売して7位。『シールド』は23.7万本に届かずトップ10圏外でした。すべてのバージョンを合算すればトップ5あるいはトップ3に入っていたかもしれませんが、単独で集計されているためこのような結果に。

『FIFA』と『Call of Duty』という2大タイトルが貫禄のミリオンセラーとなった一方で、2019年のUK市場はトップ10のうち4タイトルが、2018年以前に発売されたタイトルでした(昨年は『Crash Bandicoot N.Sane Trilogy』『FIFA 18』の2タイトル)。

2大IPを除いた新作のトップは『Star Wars Jedi: Fallen Order』で43.8万本。

175.7万本を販売した『Red Dead Redemption 2』や67.6万本の『Marvel’s Spider-Man』、その他にも43.4万本の『Far Cry 5』など40万本級が複数あった2018年と比べると、2019年は新作に元気がありませんでした。

2020年は後半に PlayStation 5 / Xbox Series X が発売予定。PlayStation 4 と Xbox One が見せたように、ローンチから盛り上がっていけるでしょうか。

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