任天堂が 2017 年 3 月に発売したNintendo Switch / Wii U 用ソフト『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。発売後にリリースされた追加コンテンツで新機能のひとつとして、「足跡モード」が実装されました。
「足跡モード」でプレイヤーは、過去200時間分、自分がどのような道のりを辿ってきたのかをマップで確認することができます。この便利機能がソフト発売時には搭載されなかった理由を、ゼルダシリーズ総合プロデューサーの青沼英二氏が海外インタビューで語っています。
ゼルダの伝説 BotW 足跡モード
元々のインタビューはフランスのメディア Jeuxvideo が、青沼氏とアートディレクター滝澤智氏に対してこの夏に行ったものだそう。
青沼氏によると、「足跡モード」が『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』製品版発売当時に実装されなかった理由としては、主に開発期間の問題から。
「足跡モード」の実装は開発段階から念頭にあったものの、当時は適切な実装方法が見つからず、またそれには相当な時間がかかりそうだということで断念。ただ今回は DLC という仕組みを提供することになったことで、製品完成後に開発時間を確保することができ、導入が実現しました。
いろいろな課題があり、製品版発売段階からの搭載にはならなかった「足跡モード」ですが、発売後に追加されたことによって、結果的に興味深い発見もあったと青沼氏。
仮に「足跡モード」のオプションがゲーム開始時から用意されていた場合、プレイヤーの行動をリアルタイムで追跡することはできますが、そこに驚きを感じることはおそらくありません。
それが発売から 4 か月が経って追加されたことにより、プレイヤーは過去 200 時間もの冒険の軌跡を、初めて目の当たりすることになります。巡ったところとそうでないところが一目瞭然で、自分の行動履歴から新たな発見や驚きを感じることができました。