『ゼルダの伝説』シリーズ総合プロデューサーの任天堂・青沼英二氏が海外メディアのインタビューに応じ、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』がゼルダ史の時系列の中で、どの位置に来るのかという質問についてコメントしています。
ゲーム性重視という任天堂の開発姿勢は『ゼルダの伝説』であっても健在のようです。
『ブレス オブ ザ ワイルド』はゼルダ史のどこに入る?
「正直、タイムラインに関する質問は答えるのが難しいですね。というのも、僕たちはどのゼルダタイトルも時系列を意識してデザインしたことがないからです。僕らにとってそれは優先事項ではありませんから。
しかしその一方で、ゲームがリリースされると、ストーリーを発展させることができますから、時系列はここに合わせることができるねなどとお互いに話すことができます。
ただ、そこはやはり重要ではないんです。新作の度にタイムラインを意識して作ろうとしたら矛盾が生じかねません。
もし僕らがタイムラインを示すことができればそれは素晴らしいことでしょうけれど、『ブレス オブ ザ ワイルド』がタイムラインのどこに位置するのかは、本当に決めていないんです」
と、青沼氏はコメント。
『ブレス オブ ザ ワイルド』では、初代のオマージュがあるかと思えば『風のタクト』のコログが再登場したり、キャラクター名や地名にも過去作品との関連を思わせるものが出てきます。
『時のオカリナ』を起点に、それ以降3つの時間軸に分岐したゼルダ史のどの位置に『ブレス オブ ザ ワイルド』が収まるのかは関心事の1つとなっていて、多くのファンが考察記事をアップしています。
青沼氏や任天堂は『ブレス オブ ザ ワイルド』発売前に、時系列のどこに位置する作品なのかをやんわり語ってきていますがはっきりとは明言せず。今回も明言はされていません。
有力なのは『リンクの冒険』へ繋がるルートですけれど、時間の経過によって再び1つに統一された説や第4のルートに派生している説も。
『BotW』のハイラル世界では、“1万年” というあまりに長い時間の経過がありますから、どこかの時間軸というより、新しい解釈が生まれてもいいのかもしれません。
2017年3月3日に Wii U と Nintendo Switch で発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。ゼルダのアタリマエを見直した末に完成した最新作は、評価も売上も絶好調。本体と同時発売された Nintendo Switch 版は、ローンチタイトルにしてマスターピースの1つとなっています。