【BOTW】『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で従来型ダンジョンがなく100以上の試練の祠が世界に点在する理由


ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド (The Legend of Zelda: Breath of the Wild)

 

任天堂から Nintendo Switch / Wii U で発売中の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。

“ゼルダのアタリマエ” を見直した本作は、広大なオープンワールドが舞台のアクションアドベンチャー。ゼルダおなじみのダンジョンも、時間をかけてじっくり攻略する巨大かつ複雑なものから、「試練の祠」と呼ばれる小規模のものへと変化しました。

「試練の祠」は世界に100以上点在していますが、なぜ『BotW』ではこのような形式が採用されたのか。任天堂のディレクター藤林秀麿氏がその狙いを任天堂アメリカの公式ポッドキャスト Nintendo Power Podcast で語っています。

ゼルダの伝説 BotW で従来型ダンジョンがなくなり、祠が登場した理由

以前の『ゼルダ』タイトルでは、1 つ 1 つのダンジョンが巨大かつ複雑で、挑戦すると数時間はフィールドへ戻ってこないケースが多くありました。

一方『BotW』では、ハイラル世界がオープンエア(オープンワールド)となったことで、広大なフィールドそのものが探索しがいのあるものとなっています。

祠の数が100以上になった理由

藤林氏によると、世界に点在する祠の数が100以上になったのも、フィールド上の探索を意識したことが理由。

プレイヤーがフィールドを歩き回ることから逆算して、祠の数をどのくらい用意すればいいのかを考えたときに、100かそれ以上ということに決まったそうです。

「試練の祠」は中に入ってパズルを解くだけでなく、快適にハイラルを行き来するためのファストトラベルのワープ地点にもなっています。多すぎても少なすぎてもゲームバランスを崩してしまうことから、このような数に決まりました。

祠の構造、サイズについて

続いては祠内部の構造、サイズについて。開発チームは当初、従来型の、長くて大きな構造も検討したようです。しかし、それだと多くの時間をハイラルの大地でなく、祠の中で費やすことになってしまいます。ゲームデザインとのバランスを見て、最終的には次々と進んでいけるよう10分程度でクリアできるように設計されています。

10分で終わる小規模な祠しか存在しないとなると、これは『ゼルダの伝説』のダンジョンとして見たときには物足りなさも。そこで「神獣」関連のアイデアが誕生。ゲーム内にあのような形で組み込まれることとなりました。

とはいえ、神獣も従来のものと比較すればやはりサイズは大きくありません。オープンワールドのフィールド探索と従来型ダンジョンの相性を考えた上で、『BotW』の仕様が決まったのならば、別の形で従来型の謎解きゼルダを見ることもできそうです。すでに開発が始まったという次回作はどのような形となるでしょうか。

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