6月29日に開催された、任天堂の第77期 株主総会の質疑応答より。ニンテンドー3DSのゲームボーイアドバンス用ソフトのバーチャルコンソール化に関する質問でしたが、この質問に答えた任天堂の上席執行役員・大和聡氏は、より広範囲な、バーチャルコンソール全般(過去資産の活用)について、現状の任天堂の考え方を説明。
大和氏は10月に発売予定の『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』も「VC の一種と考えている」と述べ、従来のようなデジタル配信にとどまらない物理的な形で販売していくことも活用方法の1つであるとの考えを示しました。
Q9 ニンテンドー3DS で、ゲームボーイアドバンス用ソフトのバーチャルコンソールが過去に配信されていたが、それらを一般販売することは考えていないのか。
A9 上席執行役員 大和聡:
ゲームボーイアドバンス用ソフトに限らず、バーチャルコンソールについては、当社でさまざまな活用方法を考えています。(国内で 10 月に発売予定である)「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」もバーチャルコンソールの一種と考えていますし、これまでネットワークを使ってさまざまなプラットフォームで展開してきたソフトも同様です。これらをパッケージやダウンロードカードで販売することも可能ですが、将来そのような商品を発売する場合にはビジネスモデルとして成立するか、十分な需要が存在するのかなど、そういう点の調査も含めた検討を進めて発売を決定していくべきものだと考えています。
大和氏は続けて「これらをパッケージやダウンロードカードで販売することも可能ですが、将来そのような商品を発売する場合にはビジネスモデルとして成立するか、十分な需要が存在するのかなど、そういう点の調査も含めた検討を進めて発売を決定していくべきものだと考えています」とコメント。
バーチャルコンソールは2006年の Wii からはじまり、Wii U やニンテンドー3DSでも提供された10年以上続くサービスですが、2017年3月3日に発売された Nintendo Switch では、任天堂スタッフから前向きなコメントは出てくるものの開始時期未定。最近のインタビューで任天堂アメリカのレジー社長は、スイッチのバーチャルコンソールについて、どう扱っていくのがベストなのか提供方法を模索していると語っていました。
クラシックタイトルの活用という意味では、2018年に開始予定のオンラインサービス「Nintendo Switch Online」において、オンラインプレイに対応した『スーパーマリオブラザーズ3』や『ドクターマリオ』などを楽しめる『クラシックゲームセレクション(仮称)』が配信。ただこれは VC とは別ものであると任天堂公式から明らかにされています。
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