久しぶりに本格3Dマリオが帰ってきました。
任天堂が13日に行った「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」にて、3Dマリオの新作『スーパーマリオ オデッセイ』が発表されました。発売は2017年冬予定。
Contents
スーパーマリオ オデッセイ とは:15年ぶりの箱庭3Dマリオ
『スーパーマリオ オデッセイ』は、大きな箱庭世界を自由に走り回ることができる、『スーパーマリオ64』や『スーパーマリオサンシャイン』の系譜を継ぐ3Dマリオの新作。Wii U では横スクロールの2Dマリオ『New スーパーマリオブラザーズ U』が3Dマリオよりも先に、本体と同時発売されましたが、ニンテンドースイッチでは3Dマリオが真っ先に発表されました。
タイトルにもなっている「オデッセイ (Odyssey)」は、長い冒険であったり旅、放浪を意味する言葉。作品テーマも「見知らぬ世界への旅」となっているように、今回マリオはいつものキノコ王国を飛び出して、マリオアクションでは珍しい現実世界のような街や樹海から、おなじみのファンタジー感あふれるエリアまで、様々な世界の冒険へ旅立ちます。
2Dマリオと3Dマリオ
近年の任天堂は、ファミコン時代からおなじみの2Dマリオの新シリーズである『New スーパーマリオブラザーズ』と並行して、3Dマリオシリーズを発売してきました。横スクロールスタイルが不変な2Dマリオとは異なり、3D世界でマリオのアクションを楽しめる3Dマリオは、その中でさらに「箱庭型」と「コースクリア型」へ分岐していきます。
箱庭型とコースクリア型
箱庭型3Dマリオ
箱庭型の3Dマリオは、ある程度広さのある1つのステージの中に、複数の目標が設定されているゲーム。NINTENDO64で発売された最初の3Dマリオである『スーパーマリオ64』とゲームキューブで発売された『スーパーマリオサンシャイン』がこれに該当し、3Dのステージの中を自由に走り回って探索しながら、目標までのルートを自分で開拓していくことができました。3D空間を生かした遊びといえます。
プレイヤー次第で自由に遊べる反面、3Dアクションに慣れていないプレイヤーにとっては、どこへ行けばいいのかわからないなどの不満もあり、この路線は萎んでいってしまうこととなってしまいました。
コースクリア型3Dマリオ
Wii『スーパーマリオギャラクシー』以降の『スーパーマリオギャラクシー2』やニンテンドー3DS『スーパーマリオ 3Dランド』、Wii U『スーパーマリオ 3Dワールド』は、コースクリア型の3Dマリオに該当。『マリギャラ』や『マリギャラ2』は一部箱庭ぽさも残していますけれど。
コースクリア型は、選択したコースのゴール(スター、ゴールポール)までの進め方があらかじめある程度決まっていて、3Dマリオではあるものの遊んだ感覚は2Dマリオに近くなっています。特に直近の『スーパーマリオ 3Dランド』『スーパーマリオ 3Dワールド』は操作スタイルも2Dマリオにより近づいています。
選んだコースで局地的に箱庭っぽさを感じられる箇所もあるものの、コースクリア型の方はどんどん2Dマリオ化していき、任天堂のアクションという意味では完成度は高いものの、箱庭型を待ち望むファンにとっては必ずしも評価は高くありません。
15年ぶりの3Dマリオ
4作品コースクリア型が続き、3Dマリオがどんどん2Dマリオに接近していた中で、スイッチ向けに発表された『スーパーマリオ オデッセイ』。自由度の高い箱庭3Dマリオが15年ぶりに帰ってきました。
アクション:不思議な帽子のキャラクターが、Switch ならではの体験をもたらす
『スーパーマリオ オデッセイ』でマリオは、いつもは被りっぱなしの帽子をブーメランのように投げるアクションが加わっています。公開された映像では、帽子を足場にしてより遠くまで移動するといったアクションも見ることができました。
また帽子はいつものMの入った赤い帽子だけでなく、見慣れない目玉がついたキャラクターのような帽子も登場。プロデューサーの小泉歓晃氏によれば、この不思議な帽子こそが Switch ならではのアクションを体験させてくれるものであり、マリオの旅には、この帽子のキャラクターが大きく関係してくるということです。
他にも通常のマリオの状態でローリングをしたりと新アクションはいくつかありそう。
宮本茂氏の説明によると、特別なアクションをもたらす帽子はそれぞれの場所で見つけることになり、各々の帽子を使ったイベントが用意されているのだそう。
スーパーマリオ オデッセイ Nintendo Switch プレゼンテーション 2017 出展映像
『スーパーマリオ オデッセイ』は2017年冬、ホリデーシーズンに発売予定。11月中旬以降でしょうか。
|