マリオがうつ病の症状を改善。
ドイツで行われた研究で、任天堂が 2017 年に発売した Nintendo Switch ソフト『スーパーマリオ オデッセイ』をプレイするとうつ病の症状に対して有意の低減が確認されたことが明らかになりました。
研究はうつ症状の治療に「CogPack」と呼ばれる認知トレーニングコンピュータ・プログラムを用いた参加者や、標準的な治療を受けた参加者、そして『スーパーマリオ オデッセイ』を遊ぶ3つのグループで比較したときの結果です。6週間行われた研究には、うつ病と診断された、かつふだん余暇時間にほとんどゲームを遊ばないと報告した46人が参加しました。
研究の結果、マリオをプレイしたグループはうつ症状がほぼ半減したといいます。
加えて、3Dビデオゲームグループの参加者は、トレーニングへの動機づけがより高いという結果も見つかっています。
今回の研究ではビデオゲームがうつ症状に与える影響を考える上で興味深いデータを示しており、この分野の研究がより深く進む可能性を示しています。ただし今回の研究はブラインドではなく、参加者は事前に自分がどのグループに割り当てられるかを知っていたとのこと。このことが結果に偏りを生む可能性があります。またサンプルが少ない点も指摘されています。
『スーパーマリオ オデッセイ』は 2017 年に発売された Nintendo Switch ソフト。“マリオ、世界の旅へ。” のキャッチコピーのもと、とある地球の様々な国をマリオが冒険する 3D アクションゲームです。ピーチ姫との結婚を企てるクッパの野望を阻止するため、新たな相棒キャッピーとともに世界各地に散らばるパワームーンを集める旅がはじまります。2Pがアシスト役にまわる2人プレイにも対応。
2023年9月末時点で世界2,695万本を販売し、3Dマリオシリーズとして過去最高のセールスを記録しています。