オーストラリア第2の都市メルボルンを拠点に活動する Tantalus Media。直近では任天堂のWii U用ソフト『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD』を任天堂と共同開発したスタジオとしても知られている、現在は旧作の現行機向け移植を中心に手がけるスタジオです。
彼らは姉妹会社の Straight Right を通じて、 Wii U のローンチタイトルとして『Mass Effect 3: Special Edition』を開発していますが、Unreal Engine 3 で制作された Bioware のこの人気作を Wii U に見事に移植しきった技術を任天堂が高く評価したことが、『トワプリHD』の開発につながったのだそうです。
Tantalus の CEO である Tom Crago 氏によれば、任天堂から『トワプリ』のHD化を打診されたのは2013年のことでした。ゼルダの話があったときは本当に幸せな瞬間だったと Crago 氏。プロジェクト期間を通して京都の専門メンバーと非常に密に働き、Tantalus のシニアメンバーは何度か日本を訪れることもあったそうです。
3月に発売された『トワプリHD』は、初めて触れるインパクトのあったオリジナルの Wii/GC版ほどではないにせよ、ゲームの魅力を損なわずにHDリメイク/リマスターした作品として、メディアやユーザー双方から高い評価を獲得。Tantalus はまた1つ実績を積み上げました。
デベロッパーとして、新しいハードウェアや技術への関心も強い Tantalus。一般への普及も期待される VR や任天堂の新型ゲーム機 NX に関しては「非常に楽しみにしている」とコメントしています。