任天堂は24日、2013年3月期第2四半期決算を発表しました。売上高は2,009億円、営業損失は291億円、経常損失は472億円、純損失279億円でした。
ニンテンドー3DSは、3DS LLや『New スーパーマリオブラザーズ2』の発売、既存ソフトの好調、サードパーティータイトルのヒットがあり、4-9月期はハード506万台(前年同期比64.8%増)、ソフト1,903万本(同134.0%増)と前年同期を大幅に上回る数字を残しています。
ただ、ニンテンドーDSやWii市場の縮小分を補えるほどではなく、また海外では依然として3DSの販売に国内ほどエンジンがかかっていないこと、加えて円高やWii Uの製造開始による影響もあり、今四半期も営業損失を計上しました。
任天堂は想定を上回る円高が継続していることや、上期の実績、今後の見通しをもとに予想販売数量の見直しを行い、通期の業績予想を売上高8,100億円(△100億円)、営業利益200億円(△150億円)、経常利益100億円(△250億円)、純利益60億円(△140億円)に修正されました。
各ハード・ソフトの販売目標についても修正が入っています。DSは据え置き、Wii Uが販売されるWii+Wii Uはソフトで上方修正されていますが、3DS事業は第1四半期から厳しめに見積もっていた目標をさらに引き下げており、苦しい情勢を物語る数字に。特にソフト目標が7,000万本と、同じ3期目にDSが記録した1億2,355万本という実績の6割以下に止まっています。
年末発売のWii Uの販売目標は、ハードが550万台、ソフトが2,400万本となっています。
販売数量(2011年4-9月 → 2012年4-9月)
ニンテンドーDS
ハード:258万台 → 98万台(累計1億5,250万台)
ソフト:2,899万本 → 1,730万本(累計9億1,761万本)
ニンテンドー3DS
ハード:307万台 → 506万台(累計2,219万台)
※うち3DS LL の販売台数は210万台
ソフト:813万本 → 1,903万本(累計6,445万本)
Wii
ハード:335万台 → 132万台(累計9,718万台)
ソフト:3,645万本 → 2,374万本(累計8億4,220万本)
通期販売目標の修正(2012年Q1 → Q2)
ニンテンドーDS
ハード:250万台 → 250万台
ソフト:3,700万本 → 3,700万本
ニンテンドー3DS
ハード:1,850万台 → 1,750万台
ソフト:7,300万本 → 7,000万本
Wii(Q1はWii U含む)
ハード:1,050万台 → 500万台(Wii Uハード:550万台)
ソフト:7,000万本 → 5,050万本(Wii Uソフト:2,400万本)