カプコンが2023年1月30日に発表した2023年3月期第3四半期決算の連結業績(2022年4月1日〜2022年12月31日)は、概ね想定通りに進捗。売上高は796.7億円(前年同期比9.6%減)、営業利益は333.3億円(同5.0%減)、経常利益は335.6億円(同7.1%減)、純利益は236.1億円(同11.6%減)となりました。主力のデジタルコンテンツ事業において販売本数が前年同期の2,580万本を上回る2,910万本を達成。新作に関しては前期大型タイトルの反動減となったものの、リピートタイトルでは前年同期の1,820万本を上回る2,200万本を販売しています。
『モンスターハンターライズ』の拡張コンテンツ『モンスターハンターライズ:サンブレイク』は495万本を販売。2023年1月18日時点では500万本を突破しています。ゲーム本編である『モンスターハンターライズ』も、『サンブレイク』とのセット版や価格改定などで販売続伸。
また『モンスターハンター:ワールド』や『デビル メイ クライ 5』『バイオハザード ヴィレッジ』など、カプコンの人気シリーズタイトルを中心とするリピート販売も売上を伸ばしました。『モンスターハンター:ワールド』の拡張コンテンツ『モンスターハンターワールド:アイスボーン』は2023年1月18日時点で世界販売1,000万本を突破。
デジタルコンテンツ事業の売上高は前年同期比13.1%減の612.4億円。一方、営業利益は346.2億円(3.6%減)でした。
『バイオRE4』で巻き返しへ
カプコンの2023年1〜3月のタイトルとしては1月20日に『モンスターハンターライズ』が PlayStation 5 / PlayStation 4 / PC(MS Store)/ Xbox One / Xbox Series X|S に対応したほか、3月24日には『バイオハザード4』を原作としたリメイク作品『バイオハザード RE:4』が PlayStation 5 / PlayStation 4 / Xbox Series X|S / PC(Steam)で発売予定。
バイオシリーズの中でも人気の高い『4』を題材に、原作の核を大切にしながら現代的にリファイン。最新のサバイバルホラーを体験できます。
カプコンの『バイオハザード RE:4』に対する期待は非常に高く、4〜12月の9か月間は減収減益ながら第4四半期の3か月で一気に盛り返して増収増益に転じる計画です。通期目標は売上高1,250億円(前年同期比+13.6%)、営業利益500億円(+16.5%)、経常利益500億円(+12.8%)、純利益365億円(+12.1%)で、直近の予想から修正なし。
直近のシリーズ作品では2021年5月発売の『バイオハザード ヴィレッジ』が初動で世界300万本、2020年4月発売の『バイオハザード RE:3』の初動は世界200万本、2019年1月発売の『バイオハザード RE:2』の初動は世界300万本でした。