セガサミーホールディングスは2021年2月12日、2021年3月期通期の営業利益が90億円になりそうだと発表しました。前回発表予想は15億円の赤字。
エンタテインメントコンテンツ事業におけるコンシューマ分野の好調が持続している事から営業損益が改善する見込みだとしています。経常利益も50億円の赤字予想から120億円の黒字を見込みます。純損益に関しても、構造改革に伴う特別利益の計上額が前回予想を上回る見込みであることから、大幅に改善。赤字幅を縮小し、損失額は30億円になりそうだとしています(前回発表予想は純損失245億円)。
売上高は遊技機事業の減少を相殺しきれず、70億円減の2760億円となる見通し。
エンタテインメントコンテンツ事業では、家庭用ゲームのリピート販売やスマホ・PC向けのF2Pタイトルが堅調に推移していることに加えて、新作の『ペルソナ 5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(欧米版)』の事前予約が好調で、前回予想を20億円上回る2180億円となる見込み。またコンシューマ分野以外の各分野において、全体的に前回予想から改善傾向にあることから、売上高・経常利益ともに前回予想を上回る見込みとなったとしています。
配当金は減配
未定となっていた期末の配当金予想が、中間配当から10円増額して1株あたり20円に。ただ前期は中間期20円、期末20円で計40円だったので、今期は減配となります。
株主優待は廃止
さらに株主優待制度の廃止が発表。新型コロナウイルスの影響で不透明な経営環境が今後も続くと見られる中、外部環境に適応すべく取り組んでいる構造改革の一環として、株主優待制度のあり方を慎重に検討した結果、廃止することを決定したとしています。
セガサミーHDの株主優待制度は、2020年9月30日現在の株主名簿に記録された株主への贈呈(既に配布済み)が最後となります。配布済みの優待券については、券面に記載された有効期限まで利用することができます。