セガサミーHD、デジタルゲームで減損損失による特損を計上し通期最終赤字に下方修正


 

セガサミーホールディングスが2月5日に発表した2019年3月期第3四半期決算(2018年4〜12月)は売上高、営業利益、経常利益が前期を下回る減収減益となりました。またセガゲームスとその子会社が、デジタルゲームの一部で減損損失(当初期待していた投資額を回収できなくなるとして見積もりを引き下げ)を特別損失に計上。この結果、純利益は95%減となりました。

売上高は2503億円(▲4%)、営業利益は119億円(▲54%)、経常利益は90億円(▲63%)、純利益は6億円(▲95%)でした。

家庭用ゲームを含むエンタテインメントコンテンツ事業の売上高は1662億円と5%の増収、営業利益は39%減の106億円でした。

デジタルゲーム分野では『龍が如く ONLINE』などのサービスを開始し増収となった一方で、既存タイトルのサービス終了に伴う損失が発生。売上高は294億円、営業損失は27億円の赤字でした。

家庭用ゲームを含むパッケージゲームでは、『Football Manager 2019』や『JUDGE EYES:死神の遺言』などの新作を発売したほか、リピート販売が貢献。販売本数は前年同期比から423万本増の1851万本となりました。リピートが多く、1509万本と全体の80%以上を占めています。売上高は437億円、営業利益は81億円でした。

遊技機事業の売上高は20%減の761億円、営業利益は37%減の96億円でした。リゾート事業の売上高は8%増の79億円、営業損益は19億円の赤字(前年同期は18億円の赤字)でした。

通期では最終赤字へ

デジタルゲーム分野の収益低下が続いていることや特別損失を計上したことなどによる理由から、セガサミーは通期業績予想を下方修正。

売上高は530億円減の3,900億円、営業利益は80億円減の130億円、経常利益は85億円減の75億円、最終損益は135億円減少して15億円の赤字に転落する見込みです。

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