セガサミーホールディングスが7月30日に発表した2020年3月期第1四半期(2019年4-6月)決算は、パッケージゲーム分野などが好調で前年同期比で増収増益となりました。
売上高は6%増の727.3億円、営業利益は265%増の34.1億円、経常利益は245%増の23.7億円、純利益は409%増の17.2億円でした。
家庭用ゲームを含むエンタテインメントコンテンツ事業の売上高は18%増の530.8億円、営業利益は195%増の49.5億円でした。
デジタルゲーム分野では一部の既存タイトルが好調だったことや、タイトルの譲渡等を計上したことで収益性が大幅に改善。売上高は119億円でした。営業損益は前年同期は4億円の赤字でしたが、今期は23億円の黒字となりました。
Q1期間のMAUは594万人で、1年前の688万人から大きく減少。配信タイトル数も25タイトルから20タイトルに減少しています。
その一方で平均ARPMAU(売上高をMAUで割った値)は1,423円となり、1年前の1,123円から大きく伸びました。
好調だったタイトルとして、大型アップデートが実施された『ファンタシースターオンライン2』が挙げられています。また『プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド』1周年イベントも好調でした。
Q2以降、『けものフレンズ3』(2019年9月24日)や『北斗の拳 LEGENDS ReVIVE』『リーグオブワンダーランド』がサービス開始予定。また開発・運営タイトルの適正化、リソースの移管を進め、1タイトルの運営終了が決定しています。
パッケージゲーム
パッケージゲームは売上高147億円、営業利益29億円でした。
牽引役となったのは、人気RTSシリーズ『Total War』の最新作『Total War: THREE KINGDOMS』。シリーズ初めて中国大陸、三国志演義を題材に選び、劉備や曹操など日本でもおなじみ三国志の英雄たち率いる勢力が、覇権を目指して戦います。
そんな『Total War: THREE KINGDOMS』は発売初週で100万を突破するヒットを記録。結果として新作販売数は前年の85万本の2倍以上となる230万本に増加しました。
リピート販売は、前期新作タイトルが少なく394万本にとどまりましたが、合計では624万本を販売しています。
今後新作は『メガドライブミニ』や『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』『龍が如く』などが発売予定。
苦戦が続く遊技機事業の売上高は20%減の171.9億円、営業利益は23%減の13.3億円でした。リゾート事業は『フェニックス・シーガイア・リゾート』の利用者数が伸びるなどして売上高が6%プラスの24.6億円でした。一方、IR参入に向けた費用が増加していることなどで営業損失は8.6億円に拡大(前年同期は6.7億円)しています。