カプコンが8月1日に発表した2020年3月期第1四半期連結業績(2019年4-6月期)は、営業利益が前年同期比51%増の77億円となるなど増収増益でした。
売上高は4%増の179億円、経常利益は40%増の77億円、純利益は39%増の54億円でした。
4-6月は新作ソフトの投入が少数にとどまったものの、前期のヒット作『バイオハザード RE:2』や『デビル メイ クライ5』のリピートが好調だったほか、カプコン史上最大ヒット作となった『モンスターハンター:ワールド』が続伸。利益率の高いダウンロード販売が伸び、営業利益を大きく押し上げました。
これらの結果、家庭用ゲームを含むデジタルコンテンツ事業の売上高は前年とほぼ同じ140億円だったものの、営業利益は35%増の77億円と大幅増。
アミューズメント施設事業も好調でした。“地域一番店”を旗印に、各種イベントの開催やサービスデーの実施など、趣向を凝らした地域密着型の集客展開を行い、コアユーザーの獲得やリピーターの確保、ファミリー層の取り込み等、客層の拡大に努めました。売上高は14%増の27億円、営業利益は108%増の3億円でした。一方、アミューズメント機器事業は40%減収の2億円。ただし営業利益は黒字転換をはたしています。
ロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品販売を含むその他事業の売上高は54%増の10億円、営業利益は56%増の6億円でした。
好調なスタートを切ったカプコンですが、この段階で業績予想の修正はありません。減収増益の2020年通期予想を据え置いています。