任天堂、4−12月はスイッチ向けソフトが好調で増収増益、本体販売目標は1700万台へ引き下げ


大乱闘スマッシュブラザーズ(Super Smash Bros. Ultimate)

 

任天堂が1月31日に発表した2019年3月期第3四半期決算(4-12月)は、売上高・営業利益・経常利益・純利益全てが前年同期を上回る増収増益となりました。

売上高は9972億9500万円(+16.4%)(うち、海外売上高は7749億円で海外売上比率は77.7%)、営業利益は2200億2900万円(+40.6%)、経常利益は2402億6800万円(+23.5%)、純利益は1687億8500万円(+24.9%)でした。

10月の『スーパー マリオパーティ』が530万本、11月の『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』は1,000万本、12月の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は1,208万本の大ヒットを記録。年末商戦で大きく売上を伸ばしたNintendo Switch本体は1,449万台を販売しました(10−12月の販売台数は942万台)。ソフトウェアは昨年の2倍強、100.9%増の9,464万本を販売しています。

一方で、ニンテンドー3DSは60.5%減の231万台、ソフトは64.5%減の1,108万本に落ち込みました。

「ニンテンドークラシックミニ」シリーズは合計で583万台を販売。ニンテンドーeショップ売上を含むデジタル売上高は95.1%増の842億円でした。スマホ関連は14.7%増の333億円でした。

  • ゲーム専用機売上高:9623億4,000万円(+16.4%)
    • ニンテンドー3DS:550億600万円(▲67.7%)
    • Nintendo Switch:8499億9,400万円(+42.8%)
    • その他:573億3,900万円(▲6.0%)
      ※Switch / 3DS以外のゲームプラットフォーム、amiibo、バーチャルコンソール等
    • ゲーム専用機に含まれるデジタル売上高:842億円(+95.3%)
      ※パッケージ併売ダウンロードソフト、ダウンロード専用ソフト、追加コンテンツ、Nintendo Switch Online等の売上高
  • スマートデバイス・IP関連収入等:333億8400万円(+14.7%)
    ※スマートデバイス向け課金収入、ロイヤリティ収入等
  • その他(トランプほか):15億7,000万円(+14.5%)

4-12月のミリオンタイトル

2018年4〜12月にミリオンセラーを達成した任天堂タイトルは、計14タイトルとなりました。1位は『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の1208万本。『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』はちょうど1,000万本でした。3位は『マリオカート8 デラックス』で580万本(累計1,502万本)。

  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL – 1,208万本(国内317万本/海外892万本)
  • ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ – 1,000万本(国内185万本/海外816万本)
  • マリオカート8 デラックス – 580万本(国内71万本/海外509万本) 累計1,502万本
  • スーパー マリオパーティ – 530万本(国内105万本/海外425万本)
  • スーパーマリオ オデッセイ – 335万本(国内29万本/海外306万本) 累計1,376万本
  • ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド – (国内37万本/海外284万本) 累計1,168万本
  • マリオテニス エース – 253(国内52万本/海外200万本)
  • スプラトゥーン2 – 225万本(国内72万本/海外153万本) 累計827万本
  • ドンキーコング トロピカルフリーズ – 208万本(国内28万本/海外179万本)
  • 星のカービィ スターアライズ – 116万本(国内33万本/海外83万本) 累計242万本
  • オクトパストラベラー* – 108万本(海外108万本)
    *海外で任天堂がライセンスを受けて発売・販売するタイトル
  • Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit – 106万本(国内32万本/海外74万本)
  • 進め!キノピオ隊長 – 105万本(国内23万本/海外83万本)
  • マリオカート7 – 107万本(国内6万本/海外100万本) 累計1,811万本

※ハードウェア同梱分を含む
※ダウンロード版の数量を含む

今後の見通し

任天堂は年末商戦までの結果と足もとの状況を踏まえ、Nintendo Switchとニンテンドー3DSの予想販売数を見直しました。

まずNintendo Switch本体の予想販売台数が2,000万台から1,700万台へ300万台減、ソフトが1000万本増の1億1,000万本へそれぞれ修正されています。ニンテンドー3DSはハードが400万台から260万台へ140万台減、ソフトが1600万本から1300万本へ300万本減少しています。

Nintendo Switch本体の見通しを引き下げたものの、売上高1兆2,000億円、営業利益2250億円、経常利益2,300億円、純利益1,650億円という期初の通期業績予想は据え置きました。

また2019年3月末までに配信開始予定だった『Mario Kart Tour』は「2019年夏」へ延期されています。

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