バンダイナムコHDの2018年4-6月は増収増益、『ドラゴンボール』『機動戦士ガンダム』が牽引


 

バンダイナムコホールディングスが8月7日に発表した2019年3月期(2018年4-6月)第1四半期決算は、トイホビー部門や映像音楽プロデュース部門が前年同期を上回る実績となったこともあり増収増益でした。『機動戦士ガンダム』と『ドラゴンボール』が引き続き好調で業績を牽引しています。

売上高は前年同期比5%増の1509億円、営業利益は15%増の179億円、経常利益は20%増の195億円、純利益は8%増の146億円でした。

トイホビー部門はハイターゲット層向けを強化

主力の1つであるトイホビー部門の売上高は18%増の505億円、セグメント利益は293%増の53億円でした。国内やアジア地域を中心に『機動戦士ガンダム』シリーズが人気となったほか、『ドラゴンボール』シリーズも国内外で人気でした。や『仮面ライダー』シリーズや『プリキュア』シリーズなどの定番IP商品も好調でした。ハイターゲット層(大人層)に向けた展開の強化が功を奏した模様です。

ネットワークエンターテインメント事業

家庭用ゲームを含むネットワークエンターテインメント事業の売上高は5%減の700億円、セグメント利益は20%減の102億円でした。

世界的なヒットタイトルとなっている『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が引き続き人気だったほか、『ワンピース トレジャークルーズ』や国内向けの『アイドルマスター』といった主力タイトルが安定して収益に貢献。また新作の『ドラゴンボール レジェンズ』も好調なスタートをきりました。

家庭用ゲームは『TEKKEN(鉄拳)7』があった昨年とのラインナップの違いもあって販売本数が特にヨーロッパで減少。アメリカでは前年並みの185万本を確保したものの、ヨーロッパはほぼ半減。47%減の150万本でした。グループ全体の販売数も28%減の403万本にとどまりました。

スマホ向けゲームを含むネットワークコンテンツの売上高は前年同期比4%増の474億円でした。家庭用ゲームの売上高は23%減の165億円でした。

アミューズメント施設などを含むリアルエンターテインメント事業の売上高は1%増の201億円、セグメント損益は5億円の赤字となりました(前年同期は1億円の黒字)。

映像音楽プロデュース事業

Q1で好調だった部門の1つ映像音楽プロデュース事業の売上高は33%増の96億円、セグメント利益は160%増の27億円でした。

『ラブライブ!サンシャイン!!』や『アイドルマスター』シリーズの映像パッケージソフトや音楽パッケージソフトなどが人気だったほか、『アイドリッシュセブン』をはじめとするIPのライブイベント、及び関連商品の販売が好調でした。

IPクリエイション事業の売上高は14%増の37億円、営業利益は19%減の12億円でした。中心である『機動戦士ガンダム』シリーズのテレビ作品や劇場公開作品、『アイカツ!』シリーズのテレビ作品も人気だったものの、利益面では大型ライセンス収入のあった前期に届きませんでした。

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