バンナムHDの2016年4-9月期は増収増益、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』などスマホ向け好調


 

バンダイナムコホールディングスが8日に発表した2016年4-9月期の決算は、家庭用ゲームなどを含むネットワークエンターテインメント事業や映像音楽プロデュース事業が好調で増収増益を記録。

売上高は前年同期と比較して8.0%増の2945億6900万円、営業利益は24.9%増の389億400万円、経常利益は15.3%増の382億9100万円、純利益は32.5%増の301億7000万円でした。

トイホビー事業の売上高は911億4800万円で前年と比較して12.3%減、営業利益も69億5600万円で39.9%減と苦戦。一方で、ネットワークエンターテインメント事業の売上高は22.1%増、映像音楽プロデュース事業も16.6%増と好業績を支えました。

スマホ向けが特に好調

ネットワークエンターテインメント事業の中でも、モバイルやPCオンラインゲーム等のネットワークコンテンツが特に好調。『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』などのヒットもあって、4-9月売上高は722億円となり、前年同期から70.6%増。前々年度の通期と比較しても87.7%あり、半年の売上高が直近の年度売上高に迫る規模に拡大しています。

また業務用ゲーム機やアミューズメント施設も好調で、業務用ゲーム機の売上高は前年同期比12.0%増の298億円。アミューズメント施設は5.1%増の307億円でした。

家庭用ゲームでは、『DARK SOULS(ダークソウル)III』の海外向け販売が好調だったものの、パブリッシャーとして好調だった前年度並とはいかず、売上高は3.8%減の473億円でした。

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これらの結果、ネットワークエンターテインメント事業全体の売上高は1797億4800万円(前年同期比+22.1%)、営業利益は258億8900万円(+75.2%)でした。

映像音楽プロデュース事業の売上高は275億400万円(前年同期比+16.6%)、営業利益は80億5400万円(+36.3%)でした。

キャラクター別売上はガンダムがトップ

キャラクター別の売上高はいつも通り『機動戦士ガンダム』がトップ。前年同期とほぼ同じ362億円を売り上げています。2位は『ドラゴンボール』で198億円。すでに前々年度の通期売上高を上回る規模となっています。3位は『ワンピース』で170億円でした。上半期で100億円を上回ったのはこの3つ。

『妖怪ウォッチ』は人気が落ち着き、2015年上半期の233億円から60億円に減少しています。

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上半期の結果や直近の動向を踏まえて、バンナムHDは通期見通しを上方修正。

売上高は5900億円(前回発表時からの増減+100億円)、営業利益は570億円(+70億円)、経常利益は570億円(+60億円)、純利益は390億円(+40億円)になりそうだということです。

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