任天堂は26日、2016年3月期(2015年4月〜2016年3月)の通期連結業績について、5月時点の予想を下回る見通しだと発表しました。
今回の修正は、2015年12月末までの実績や、2016年に入って以降の販売動向、また為替相場が円高に推移していることを踏まえてのこと。
修正後の予想売上高は5000億円(▲700億円)、営業利益は330億円(▲170億円)、経常利益は250億円(▲300億円)、純利益は170億円(▲180億円)。
任天堂は今期の為替レートを1ドル120円、1ユーロ125円に設定。1月までは実績を利用し、2月以降および期末の前提レートは1ドル115円に修正するとしています。ユーロは変更ありません。これによる為替差損は約200億円となる見込み。
3DSはハード・ソフト共に下方修正、Wii/Wii Uはソフトが増加
また、予想販売数量も変更があります。
3DSは760万台/5600万本だったものが660万台/4700万本となりハード・ソフトともにマイナス。Wiiは10万台/400万本が10万台/700万本、Wii Uは340万台/2300万本が340万台/2700万本で、それぞれソフトが予想を上回る見通し。
修正後の2016年3月期の予想販売数量
3DS:660万台(▲100万台)/4700万本(▲900万本)
Wii:10万台/700万本(+300万本)
Wii U:340万台/2700万台(+400万本)
3DSはもともと前年実績を下回る予想でしたが、今回さらに少ない数量へ変更され、減速傾向が浮き彫りに。一方、『スプラトゥーン』や『スーパーマリオメーカー』が好調なWii Uは、ソフトが前回予想からプラス400万本。本体販売数は据え置かれていますが、主に国内で品薄が続く中、解消の見込みはあるんでしょうか。