カプコンの2015年Q3決算、『モンハンクロス』が320万本突破のヒットを記録し増収増益に貢献


 

カプコンが28日に発表した2015年Q3の連結決算(2015年4-12月期)は、3DS『モンスターハンタークロス』が当初の販売計画250万本を上回る300万本を突破する勢いを見せたことなどにより、売上高が19.3%増、営業利益9.0%増、純利益7.1%増と増収増益を達成しました。

4-12月期は、主力のデジタルコンテンツ事業において、ハンティングアクション『モンスターハンター』シリーズ最新作『モンスターハンタークロス』がニンテンドー3DS向けに発売。当初の250万本計画を上回る320万本を達成したほか、海外市場では旧作のリピート販売もDL版も中心に貢献しました。また、パチスロ機『バイオハザード6』の順調な販売により、アミューズメント機器事業も販売増加。全体の売上増に寄与しています。

モンスターハンタークロスが320万本突破

デジタルコンテンツ事業の中では、上記『MHX』のほか、オンラインゲーム『ドラゴンズドグマ オンライン』が150万DLを超え堅調に推移。モバイルゲームの『モンスターハンターエクスプロア』が300万DLを突破するなど、苦戦していたスマホ関連で好転の兆し。また、テンセントとの提携による中国市場向けの『モンスターハンターオンライン』が順調な滑り出しとなったとのこと。

家庭用ゲーム機向けタイトルの主な販売実績としては、『モンスターハンタークロス』が320万本、『モンスターハンター4G(海外名:Monster Hunter 4 Ultimate)』がリピートで60万本(累計410万本)、『バイオハザード リベレーションズ2』がリピートで50万本(累計160万本)でした(本編DL版を含む)。

今期の累計販売本数は980万本。国内で前年実績を50万本上回ったほか、DL市場も拡大し、前年同期比プラス110万本を達成しています。唯一北米市場では50万本減少しました。

これらの結果、家庭用ゲーム機やオンライン、スマホを含むデジタルコンテンツ事業の売上高は360億8000万円で前年同期比11.3%増。営業利益は14.6%増の97億600万円。営業利益率は26.9%でした。

2016年1-3月期は2月16日から18日にかけて『ストリートファイターV』(PS4, PC)を世界ローンチ。3月末までに200万本の販売を見込みます。家庭用ゲーム機トータルでは、3月末までに前年比200万本プラスの1500万本を販売する計画。ダウンロード販売がさらに拡大すると見ているようです。

仕掛品の増加は来期新作への期待も感じさせます。そろそろ『モンハン』以外の主力大型タイトルに動きが出てきたりするんでしょうか。

カプコン:2015年4-12月期 決算

売上高:570億6000万円(前年同期比+19.3%)
営業利益:106億400万円(+9.0%)
経常利益:106億4000万円(+5.2%)
純利益:70億600万円(+7.1%)

各事業の売上高・営業利益

デジタルコンテンツ:360億8000万円(+11.3%) / 97億600万円(+14.6%)
アミューズメント施設:65億7800万円(▲5.4%) / 4億5900万円(▲39.8%)
アミューズメント機器:130億9100万円(+87.0%) / 28億9500万円(+3.8%)
その他:13億1000万円(▲10.7%) / 3億5400万円(▲22.7%)

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