が2日に発表した2016年3月期第2四半期の連結業績(2015年4-9月期)は、若干の減収となるも、遊技機事業の新製品や主力タイトルが好調で収益性が改善して最終黒字を回復。売上高は1543億200万円(前年同期比▲2.5%)、営業利益は57億4400万円(+110.3%)、経常利益は58億6700万円(+123.8%)、純利益は9億6400万円(前年同期は28億500万円の純損失)でした。
2015年4-9月期
売上高:1543億200万円(前年同期比▲2.5%)
営業利益:57億4400万円(+110.3%)
経常利益:58億6700万円(+123.8%)
純利益:9億6400万円(前年同期は28億500万円の純損失)
エンタテインメントコンテンツ事業:固定費削減や開発費減少で営業利益が倍増
家庭用ゲームを含むエンタテインメントコンテンツ事業の売上高は906億1500万円で前年同期比-0.2%とトントン。ただ主に研究開発費が減少したこと等による効果で営業利益は15億7500万円(+138.6%)となっています。
デジタルゲーム分野では『ファンタシースターオンライン2』や『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』『ぷよぷよ!!クエスト』などのスマートデバイス向け定番タイトルが堅調だったことに加えて、『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』『モンスターギア』『戦の海賊』等の新作タイトルが好調な滑り出しとなり、タイトルラインナップが拡大。
一方で、競争激化に対応するため、投入時期の見直しを行ったり、また一部タイトルの評価が想定を下回ったことで、第2四半期の累計実績は当初計画の340億円を大きく下回る258億円でした。前年同期と比較しても5%のダウン。ダウンロード数や利用者数は増加していますが、広告宣伝費率もまた大きく増加。営業利益は当初計画の20億円に届かず、前年同期比-82%の7億円でした。
パッケージゲーム分野は、主力タイトルの新作が無かったために前年同期の410万本を2割下回り328万本でした。ただ旧作のリピート販売が好調だったということで、計画の212万本を54%以上上回っています。実績は146億円で、前年同期比-11%。当初計画を8%上回る売上高となりました。営業損失は9億円(前年同期は30億円の営業損失)。
上期は国内4タイトル(5 SKU)、43万本を販売。通期は14タイトル(21 SKU)、266万本を販売する計画。海外も含めた合計では通期で34タイトル(45 SKU)、714万本の計画。前年と比較すると+4タイトル(-5 SKU)、-514万本。
その他、アミューズメント機器では、『StarHorse3 Season Ⅲ CHASE THE WIND』におけるCVTキットの販売や新作音楽ゲーム『CHUNITHM』の販売が好調に推移。一方で、上期に販売予定であった『艦これアーケード』は下期以降へ延期されています。アミューズメント施設分野は既存店売上高が前年同期比102.2%。映像・玩具分野は映画では劇場版『名探偵コナン 業火の向日葵』や『劇場版 弱虫ペダル』の配給収入が好調に推移。玩具は『アンパンマン』シリーズや『ジュエルポッド』シリーズなど定番商品を中心に販売。
遊技機事業、リゾート事業
遊技機事業の売上高は569億6000万円(前年同期比▲7.3%)。営業利益は85億7000万円(+22.1%)でした。パチスロ遊技機では『北斗の拳』シリーズの最新作『パチスロ北斗の拳 強敵』や『パチスロ ベヨネッタ』等で7万台を販売(前年同期比▲2万3000台)。パチンコ遊技機ではオリジナルIP「獣王」シリーズの最新作『ぱちんこCR神獣王2』や『ぱちんこCRあしたのジョー』等で7万9000台を販売(▲3000台)。販売台数は減少しているものの、収益性の高い主力タイトルの販売が合ったことで営業利益は増加しています。
リゾート事業の売上高は74億4100万円(前年同期比+10.9%)、営業損失は12億1800万円(前年同期は14億1000万円の営業損失)でした。売上が増え赤字幅は縮小しましたが、黒字化はまだ少し先。宮崎の「フェニックス・シーガイア・リゾート」が、ラグビー日本代表やプロサッカーチームなどの合宿に利用されるなど、アスリート誘致で知名度が向上しました。