フランスのゲーム会社大手 Ubisoft が現地時間12日、前年同期比37%増の売上高を達成した2018年3月期の第3四半期(10-12月期)決算を発表しました。売上高は7億2500万ユーロで、当初目標の6億3000万ユーロを上回り、また前四半期に修正した目標の7億ユーロをも上回りました。

4-12月の9か月間の売上高は11億9120万ユーロとなり、前年同期を47%上回りました。

Ubisoft CEO の Yves Guillemot 氏は好調なQ3業績について、1つのゲームのライフサイクルを長期化するライブ・オペレーションを着実に進めていることと、時間をかけ丁寧に制作した著名シリーズ新作が良い影響を及ぼした2点を理由に挙げています。バックカタログ(リピート販売)の売上高は2億3100万ユーロ。前年から13%拡大しています。

かつての Ubisoft は、開発リソースをどちらかといえば開発ペースの方に割り振っていました。大型タイトルを矢継ぎ早にリリースし、高回転させることで売上を伸ばしてきました。最近ではその方針を改めてリリースペースを落とし、1つのタイトルにじっくり向き合うようになっています。

「ゲームを磨き上げる時間を増やしたことで、2017年8月以降は『アサシンクリード』の見事な帰還を含め、3つのトップクオリティタイトルを発売することができました」と Guillemot 氏はコメント。開発チームや複数スタジオが連携するなど、開発リソースへの長期的な投資による差別化戦略が成功していることを証明していると強調します。

Q3のハイライト

新生 Ubisoft 体制を象徴する存在として見事なカムバックをはたした『Assassin’s Creed Origins』は2017年、EMEA地域(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)で年間第3位の売上を記録。プレイヤーごとの平均プレイ時間は、過去の『アサシンクリード』フランチャイズと比較してほぼ2倍に達する見通しです。

プレイ時間だけでなく収益面でも業績に貢献。Guillemot 氏によると、シーズンパスの購入率も良好な『Assassin’s Creed Origins』の累計販売金額は、2015年発売の前作『Assassin’s Creed:Syndicate』の2倍になると見込まれています。

『Tom Clancy』シリーズのコミュニティは、約6000万人のユニークプレイヤーを獲得。2017年3月発売の『Ghost Recon Wildlands』は、2017年のEMEA地域年間売上第7位に。アメリカにおいて年間10位に位置する売上を達成しました。

『The Division』も 1.8 へのアップデートでプレイヤーのエンゲージメントが2倍以上に増加しています。

任天堂の「スーパーマリオ」と「ラビッツ」のクロスオーバータイトル『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』は、ニンテンドースイッチのサードパーティタイトルとしてトップセラーを記録。Ubisoft はスイッチのサードパーティパブリッシャーとして存在感を示しています。

モバイル分野も76%成長。テンセントともパートナーシップを締結しました。

デジタル分野は4-12月の9か月間で6億7030万ユーロを販売。前年から75%増加しました。デジタルアイテムや追加コンテンツ、シーズンパス、サブスクリプション等の売上は87%以上増加して3億1850万ユーロ。総売上高の1/4以上を占めています。

バックカタログは9か月間に6億880万ユーロを販売。前年から32%増加しました。

1つのソフトを長く大事に

新たな販売戦略に基づいて、Ubisoft は『Assassin’s Creed』の新作を作るよりも『Origins』の世界を充実させることに時間を割いています。2月には「ディスカバリーツアー」が実装され、3月にはDLC「ファラオの呪い」がリリース。ほかタイトル『Rainbow Six Siege』や『For Honor』『 South Park: The Fractured But Whole』もアップデートがリリースされます。

19年3月末までに AAA タイトルは4本

2018年4月からはじまる2019年3月期には、AAAと呼ばれる大型タイトルを4本リリース予定。この4本で2300万本を販売する計画です(以前発表の2800万本から減少)。うち1本は『The Crew 2』であることがわかっています。

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発売日: 2017-10-27

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