『Just Dance 2017』を任天堂の新型ゲーム機「NX(開発コード名)」へ対応させると E3 2016 で発表しているフランスのパブリッシャー Ubisoft の CEO が、今後も任天堂との関係を維持し、同社プラットフォームのサポートを続けていく考えを改めて表明しています。
Ubisoft としては先日、EMEA 地域(ヨーロッパ、中東およびアフリカ)のボス Alain Corre 氏が「Wii の顧客を取り戻せると信じている」と NX についてコメントしていますが、CEO の Yves Guillemot 氏も同様に、 NX を支持するコメント。
Game Informer のインタビューで、 NX のローンチウィンドウにソフトを用意する考えはあるかを訊かれた Guillemot 氏は「当然期待できるでしょう。任天堂は世界のベストパートナーの1つですから」とコメント。さらに同じインタビューの中で Guillemot 氏は、 Wii U で学んだ教訓についても述べています。
「私たちは対象のプラットフォームが当初の見込み通りに売れないだろうと判断した際、その他プラットフォームへの再編成を行います。
Wii U の場合で言うと『レイマン レジェンド』がそれで、リローンチを行えました。これは会社やブランド、そしてシリーズのファンにとって良いことであったと考えています。『レイマン レジェンド』は当初 Wii U 独占タイトルだったのを覚えていますか?でも変えました。ハードの普及速度が十分では無かったのを見てマルチプラットフォームへ変更したんです。
でも Wii U もよくやったと思います。多くの素晴らしいフランチャイズを見ることができた任天堂ハードだし、当社の『Just Dance』もよく売れました」
Ubisoft が Wii U で発売したタイトルは、ローンチの『ZombiU』をはじめ『アサシンクリード』や『スプリンターセル』など多数。同社の得意とするオープンワールドゲームは2014年末の『ウォッチドッグス』が最後となっていますが、海外市場では毎年『Just Dance』を対応させるなど、ソフトのサポートを続けています。
今のところ NX 対応が明らかになっている Ubisoft のタイトルは『Just Dance 2017』の1本。ですがハードのスペックが許容範囲で、ファミリー以外へのユーザー層の拡大を期待できるのであれば、 彼らが得意としているその他メジャーなAAAタイトルの NX 版を、 Wii U で見られたように期待できるかもしれません。