任天堂が映画事業へ参入するため、世界の複数制作会社と提携交渉を進めていることが明らかになりました。
映画事業の話が進んでいるのは、朝日新聞が行った任天堂・君島社長への単独インタビューの中で明らかになったもの。日本だけでなく世界市場を意識した作品で、第1作目を2〜3年後に完成させる計画。映画だけでなく、家庭向けの映像作品を世界各国で販売することも検討しているということです。4月に発表されたマリナーズ所有権の売却益が、一部この事業に充てられるとのこと。
任天堂は2014年頃より、自社のキャラクターIPを従来よりも積極的に活用していこうということで、コラボレーション企画やキャラクターマーチャンダイズの商品展開など、ライセンスビジネスを拡大させ、人々が任天堂キャラクターに触れる機会を増やしています。
映像コンテンツもIPの積極活用例の1つとして、岩田前社長の頃から話が出ていたものですが、今回君島社長からも映画の話が。今回は「ライセンスというよりも、できるだけ自分たちでやっていきたい」として、制作会社に任せっきりではなく任天堂側も深く関わっていく方針のようです。実写は前にやっているので、新作は別の表現手法になるとも。
君島社長は「みなさんに人気のあるIPは使っていきたい」「みなさんの親しみのあるものが出ますということしか言えない」と話すに止め、具体的な採用キャラクターや内容は今回明らかになっていません。特に海外でゼルダを求める声が多いのは理解しているようですが。
任天堂は『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』『メトロイド』『どうぶつの森』など、海外でも人気の高いIPを複数保有しています。どのキャラクター・シリーズが採用されるのでしょうか。直近の人気作では『スプラトゥーン』もあります。