ジェイソン・ステイサムが荒くれ警官を演じた映画『BLITZ』(ブリッツ)。ステイサムが、ロンドン市内で起きた、警官をターゲットとした連続札事件の解決に奔走するサスペンスもの。
彼をアクションスターへと伸し上げた、マーシャルアーツを駆使したアクションシーンを見られなかったのは残念だけれど、こういう渋いステイサムも格好いい。キレた犯人を演じたエイダン・ギレンの存在感もイイですね。悪役が悪としていてくれるからこそ正義も光ることができるってもんです。大胆不敵、かつ用意周到。
ステイサムが演じるブラントも、仲間を思いやる一面があって、荒々しく突っ走るだけではありません。オチはあんな感じだけど、映画的というか途中で伏線があるのでああいう終わりも有りかなあと思える。テンポが良いからかな。
ロンドン市警に所属する刑事ブラントは、強情で妥協知らずの男。その情熱と正義感の強さから、犯罪者に対してやりすぎてしまうこともしばしば。ある日、ロンドン市内で警官ばかりを狙った連続殺人事件が発生する。ブラントの横暴さを暴露しようと彼を追いかける新聞記者ダンロップは、ワイスという男から情報を得るが、その男こそが殺人鬼、通称ブリッツであることを知る。ワイスは警官を殺害し、そのことで有名になろうとする愉快犯だったのだ。