キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演のロマンチック・コメディ『幸せのレシピ』。自分の決めたレールを厳格に守る主人公ケイトが、姪のゾーイや同僚ニックと関わることで少しずつ変わっていく話。
完璧主義で、余裕が無いケイト、母を亡くしたゾーイ、腕はあるが仕事に自信を持てないニック。それぞれに足りない部分がありながらも、補完しあいながらピースが上手くはまっていく。
普通に大人同士のラブコメなのかと思っていたら、母親を亡くしたゾーイの話が入ってきてちょい重な設定でした。ただメインに持ってきてズーンとくるほどのものではなく、物語の要素の1つという感じでしたけど。
もう少しそれぞれの抱えている心の内を掘り下げてもよかったかなーなんて思うけど、これくらいさっくり見終えても、まあ悪くないですね。
男社会である厨房の中で、厨房長を勤めるケイト役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズは、仕事中はキリっと格好良く、そうかと思えば彼の前でデレるところはしっかりデレていて、セクシーでかわいい女性を演じています。素敵ですなあ。
ニューヨークの人気レストランで料理長を務めるケイトは完全主義者。仕事に対する情熱は人一倍。厨房では料理人たちを取り仕切り、目が回るような忙しさの中、正確に、完璧に、すべての料理を仕上げていく。積み重ねてきたキャリア、努力して手に入れた自信と賞賛、やりがいのある仕事、築き上げた自分の居場所。でも、気付かない幸せは、自分が決めたレールの外にあるのかもしれない…。予期せぬ出来事から“完璧な厨房”の外へと踏み出すことになったケイトが見つけた新しい自分とは…。
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