任天堂はスマートフォン向けゲームアプリ『マリオカート ツアー』について、ガチャ要素である「ドカン」を10月に廃止します。
『マリオカート ツアー』は世界的人気アクションレースゲーム『マリオカート』のスマホ向けスピンオフ。プレイヤーはゲーム内通貨ルビーを消費してドカンを打ち上げ、新しいキャラやマシン、グライダーをランダムで入手することができます。
マリオカートツアーのガチャ要素が廃止へ
任天堂はドカンから獲得できるアイテムや獲得できる確率を開示しているほか、ドカンに入っているキャラ/マシン/グライダーの合計数はあらかじめ決まっており、打ち上げるたびに残りが減少。ピックアップされているキャラ/マシン/グライダーはドカンに必ず入っているため、ドカン内のキャラ/マシン/グライダーを全て獲得するまでには、必ず獲得することができます。
ドカン要素の終了にともない、ツアーで活躍するキャラ/マシン/グライダーがルビーと交換できる「ピックアップショップ」が新たに登場。このショップでは新登場のキャラ/マシン/グライダーをはじめ、これまで登場したキャラ/マシン/グライダーも登場します。
ショップのリニューアルに加え、9月末頃に行われるアップデートではお互いの風船を割り合う「バトル」の追加や、マルチプレイにおいて「ワールドマッチ」と「ゴールドマッチ」の統合も実施されます。この統合によりゴールドパス加入者のみプレイできる「ゴールドマッチ」がなくなります。
『マリオカート ツアー』は任天堂にとって2番目に売上の大きなモバイルタイトル。Sensor Tower によると 2019 年の配信開始以来、 推定 2.93 億ドルを販売しています。この額にはサブスクリプションのゴールドパスも含まれます。ガチャ要素の廃止は売上にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
なお任天堂のモバイル事業の稼ぎ頭である『ファイアーエムブレムヒーローズ』や3位『どうぶつの森 ポケットキャンプ』では引き続きガチャ要素は維持されます。
ガチャに関して、日本はそれほど厳しくありませんが、一方で海外ではその是非が活発に議論されています。ガチャ要素を有する『ファイアーエムブレムヒーローズ』や『どうぶつの森 ポケットキャンプ』が締め出された国も。
イギリス政府は7月、ゲーム業界に対して、ガチャから子どもたちを保護するため、業界としてより積極的に安全策を講じるべきだと求めています。状況が改善しない場合は法整備の検討を躊躇しないとも。