7月6日の配信開始から2ヶ月、アメリカ国内における『Pokémon GO (ポケモンGO)』の有料ユーザー数が、ピーク時から8割近く減少したことが調査会社スライス・インテリジェンスのレポートから明らかになりました。
スライス・インテリジェンスの報告によると、『ポケモンGO』の収益は7月15日にピークを記録した後下降に転じ、9月3日時点では79%もの減少を見ました。かなりの急勾配です。
ドカッとユーザーが流入した『ポケモンGO』のローンチ直後は、それまでの2倍近くの規模に膨れ上がったモバイルゲーム市場。しかしながら、『ポケモンGO』の勢いが落ち着くにつれて、8月下旬から9月にかけて以前の水準に戻ってきました。
当初の熱狂から落ち着いたとはいえ、それでも『ポケモンGO』は最も収益力の高いモバイルゲームとして君臨。8月のゲーム内売上は、モバイルゲーム市場全体の28.4%を占めました。2位の『Candy Crush Saga』は4.5%で、『ポケモンGO』はその6倍以上。表示されている2位〜7位の合計をも上回るという結果となりました。
また9月3日現在、モバイルゲーマー全体の4分の1近くが『ポケモンGO』でポケコイン等を購入したとも報告されています。
ポケモン関連商品も『ポケモンGO』の登場で大幅上昇
リアルワールドゲーム『ポケモンGO』は、ポケモン関連商品の売上にも影響。
すでに別の調査報告でも、関連商品の売上が伸びたことが報告されていますが、スライス・インテリジェンスのレポートにおいても、『ポケモンGO』のローンチ以降、関連商品のオンライン売上が大きく膨らんでいることが明らかになりました。
関連トイ・ゲーム売上は年末商戦に迫る活況を見せ、8月は前年同期と比較して233%増。アパレル・アクセサリー販売も好調で、ポケモン関連アパレルが1年で最も売れるハロウィーン商戦を上回る規模となりました。
9月16日にはいよいよ連携デバイス『ポケモンGOプラス』が到着。また Apple Watch への対応も発表され、『ポケモンGO』は第2フェーズへと入っていきそう。そうこうしているうちに本編RPG最新作の『ポケットモンスター サン・ムーン』も発売されますし、高い話題性を維持したまま20周年を駆け抜けていきそうです。