iPhone 7 と Apple Watch Series 2 の発売によって、10月から日本国内でも本格的にサービスが開始されることが発表された 「Apple Pay (アップルペイ)」。交通系電子マネーの代表格である Suica も事前の報道通り対応し、iPhone が遂におサイフケータイとしての機能を持つことになります。
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Apple Pay (アップルペイ)とは
「Apple Pay」は、アップルが推進する非接触型の決済サービス。端末にあらかじめ登録したクレジットカートなどの対応カード情報とTouch IDを使って、様々な店舗やサービスで支払いが可能になるというものです。
「Apple Pay」に使われる NFC 機能は、iPhone 6 の頃から搭載されていました。ただ当時は海外仕様のNFC(Type A/B)だったものが、 iPhone 7 の国内モデルでは Felica (NFC Type F) にも対応。これにより国内でもおサイフケータイ的に利用可能となりました。
アプリ・オンラインショッピングなら iPhone 6 以降でも利用可能
なお、アプリケーション・オンラインショッピングで Apple Pay を利用する場合、iPhone 6 以降の iPhone、またはiPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 3以降の iPad でも支払いが可能です。
また、2012年以降の macOS Sierra がインストールされた Mac でも、Safari での支払いに Apple Pay を利用できるということです。その際は、iPhone 6 以降の iPhone と Apple Watch で支払いを承認する必要があります。
対応するクレジットカード
対応するクレジットカードは、アメリカン・エキスプレス、JCB、MasterCard、イオンカード、au WALLETクレジットカード、オリコカード、セゾンカード、ソフトバンクカード、TS CUBICカード(トヨタ)、dカード、ビューカード、三井住友カード、MUFGカードといった主要なクレジットカード・発行会社。
VISAカードは未対応?
VISAカードは現時点では未対応。
CNET Japan の取材にVisaの広報が回答した情報によると、グローバルモデルでは Apple Pay に対応しているものの、国内モデルでは端末の仕様が異なるために現時点で対応していないということでした。
ただ日本でも Apple Pay の対応は検討されていて、国内の金融機関や発行会社の動向に応じてサポートしたいということです。
グローバルではNFC(Type A/B)をサポートしておりApple Payを利用できるが、iPhone 7/7 Plusの国内モデルでは、端末の仕様などから「現時点では未対応」だという。ただし、日本でもApple Payへの対応は検討しており、国内の金融機関や発行会社の動向に応じてサポートしたいとしている。
KDDIは「au WALLET クレジットカード」で対応カードに含まれていますが、“Visaブランドの「au WALLET クレジットカード」はApple Payでのアプリケーションやオンラインショッピングの支払いに、現時点では利用できません” と案内を出しています。
対応する電子マネー
対応する電子マネーは「Suica」と「iD」「QUICPay」。会計時、レジにて利用する電子マネーを店員に伝え、Touch ID に指を載せたまま iPhone 7 / 7 Plus をかざすと支払いが完了します。
Edy や nanaco、WAON は未対応。今は
その他の電子マネー「楽天Edy」や「nanaco」「WAON」「PASMO」などは、現時点では未対応。今後対応カードや電子マネーが拡大されていくことに期待です。
使える店舗・サービス
一例として紹介されている、Apple Pay を利用できる店舗は、アップル、イオン、セブンイレブンやファミリーマート、ローソンといった大手コンビニ、マツモトキヨシ、ビックカメラ、ユニクロなど。
この他にも「Apple Payにクレジットカードやプリペイドカードを追加しておけば、QUICPayかiDが使えるお店ならどこでも簡単に買い物ができます」という触れ込みなので、実際はより多くの店で、従来のおサイフケータイで支払う時のように活用できそうです。
遂に日本上陸
遂に日本へ上陸をはたした Apple Pay。iPhone をおサイフケータイのように使うことができるようになりました。グローバルモデルを売ってきたアップルが、日本の事情を汲んだ独自仕様を載せてきたのは興味深い動きです。
日本では iPhone 人気が高く、アップルにとっては重要地域の1つ。これまでは iPhone におサイフケータイ機能が無かったから Android 端末を使っていたんだというユーザーもいるでしょうし、1つ大きな買い替え理由ができました。