手持ちのSuica等交通系ICカードが入退室のキーに。
JR東日本は2021年8月30日、JR東日本メカトロニクスとアートとの共同で、Suicaなど交通系 IC カードを使用した新たなサービス『Suicaスマートロック』の提供を2021年冬に開始すると発表しました。
モバイルSuicaを含む手持ちのSuica等交通系 IC カードが、オフィスやホテル、マンション、複合施設等を利用する際の鍵として利用できるようになるというサービスです。
- Suica などの交通系 IC カードが入退室の鍵になる
- 2021年12月開始予定
- モバイルSuicaも対応、スマホやApple Watch で便利に使える
Suica等交通系電子マネーが入退室時の電子キーになる
『Suicaスマートロック』はアートが提供するクラウド対応の入退室管理システム「ALLIGATE」(アリゲイト)とJR東日本メカトロニクスが提供する各種 ID を連携するシステム「ID-PORT(アイディ・ポート)」を接続することで、JR東日本の発行する「Suica」等の交通系 IC カードが電子キーとなり、オフィスやホテルなどの入退室が可能になるサービス。
カードタイプの Suica / モバイル Suica の ID 番号を事前に専用サイトから登録しておくことで、そのまま入退室の鍵として使えるようになります。Suica の ID 番号登録は、JR東日本の提供する「Suica 認証情報提供サービス」を活用。ID を安全に管理します。
特徴
手持ちの Suica が入退室の電子キーに
日頃使っている Suica が、そのまま入退室の鍵として利用できます。管理側でのカード発行が不要となるため、管理コストも軽減されます。Suica の ID 登録は専用サイトから行います。対面で手続きを行う必要はなく、接触を避けることができます。
日常的に利用する人ばかりでなく、クラウド化により、対象施設を一時的に利用するゲスト向けに「ゲスト予約」も可能。これも事前に手続きして置けるので当日はスムーズに施設等を案内することができます。入退室のログもサーバ容量を気にすることなく保管できるようになります。またクラウド化によって、汎用のリーダーやスマートロックを活用するなど、設備・端末の導入が容易になるといいます。
オフィスビルではカード発行コスト等が削減されるのに加え、紛失等に伴うリスクが軽減。商業施設では従業員が使用する Suica をそのまま利用できるため ID カードの発行・管理が容易に。急な発行にもすぐに対応できます。ホテルなどの宿泊施設では、利用者が所有する Suica を利用できることで利便性が向上。コロナ禍などでカード受け渡しによる接触の感染リスクも減らすことにつながります。
Suicaスマートロックは特許出願中。